研究課題
若手研究(A)
速筋において転写の多い遺伝子座では、転写開始点付近において上述の活性型ヒストン修飾が顕著に認められたが、遅筋では遺伝子の転写量とヒストン修飾には関係が認められなかった。過負荷した足底筋では、遅筋特異的な遺伝子の発現が有意に亢進したが、これらの遺伝子座では活性型ヒストン修飾量は逆に減少する傾向であった。更に、神経切除やバルプロ酸の投与によるエピゲノムへの影響は、速筋では顕著であったが、遅筋では程度が弱いことも明らかになった。以上から、筋活動による遺伝子転写は活性型ヒストン修飾を伴わないことが明らかとなった。遅筋では転写活性化されている遺伝子座へのアクセスが制限されているためであると考えられる。
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