研究概要 |
本研究では,暗黙で曖昧な嗜好(質的)と明確な最適化指標(量的)との双方をもとに最適化を行う問題において,システムと利用者が協調して最適化を行う方式(User-System Cooperative Evolution: CEUS)を開発した.一般的な方式は,利用者とシステムの対話方法や役割分担が固定的である.提案する CEUS は,システムと利用者の間で解候補の生成と評価をどのように分担するか,探索の任意の段階で利用者による調整を許す点に特徴がある.CEUS を利用することで,利用者の負担を増やすことなく,質的,量的双方の目的関数を同時に最適化することが可能となった.
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