研究概要 |
本研究では様々な質,レベル,持続時間の騒音下に於いて,携帯音楽プレーヤーで音楽を聴く場合の外耳道音圧を計測し,静寂な環境下で音楽を聴く場合に対して,騒音環境下ではどれほど難聴の危険性が高まるかを,定量的に解析した。 これまでの研究では、電気通信大学小池研究室の協力のもと、騒音室に電車内の騒音を再現した場合の大学生 7 名の外耳道内音圧を計測し、静かな環境では外耳道音圧は最大でも 85 dB程度であったが,車内環境に合わせて各被験者に適当に音量を調節してもらった結果,外耳道音圧が 90~100 dB に達する被験者が存在した.これは,難聴の危険性を強く示唆する結果である.この様に一定の環境下で計測を行うことができ,個人差,音楽再生装置の差,騒音・音楽ソースの差などを,客観的に評価し,正確な統計学的データを取得可能となると考えられる. 更に実験動物(マウス)においても同様の騒音暴露実験を行うため、本講座防音施設内においてマウス用騒音暴露実験装置を開発した。
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