研究概要 |
低原子価ゲルマニウムを配位原子とする遷移金属錯体の出発原料として,ジクロロゲルミレンとアニオン性金属錯体との反応により,クロロメタロゲルミレンを合成した。光照射によってメタロゲルミレンからゲルミリン錯体への誘導に成功した。これらの反応を応用して,(クロロゲルミル)クロロゲルミレンからジゲルマビニリデン錯体を合成した。また,ゲルマニウム上にN,Oキレート配位子をもつ(クロロゲルミレン)メチルタングステン錯体の合成を行った。この錯体において,タングステン上のメチル配位子とゲルマニウム上のクロロ基が交換するという交換反応がジアステレオ選択的に起こることを見出した。
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