もう一つのＣ４高発現輸送体ＰｙＴ２の機能解析

• 研究課題/領域番号: 23770047
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 植物分子生物・生理学
• 研究機関: 龍谷大学 (2012-2013); 広島大学 (2011)
• 研究代表者: 古本 強 龍谷大学, 文学部, 教授 (30313208)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: C4光合成 / 葉緑体 / ピルビン酸 / 物質輸送 / BASS4 / Ｃ４光合成 / ピルビン酸輸送

研究概要

トウモロコシなどの行うC4光合成は、イネなどで機能するC3光合成と比較して、約2倍の高い光合成活性を発揮する。その特徴は、葉肉細胞と維管束鞘細胞間において分業された二酸化炭素濃縮代謝の進化的な獲得にある。この代謝を完全に理解することでC4光合成を模した回路を導入することや、あるいはC4光合成を行う雑草種を駆逐する新薬開発などに寄与できる。もっとも理解の進んでいない代謝ポイントは葉緑体包膜に局在する輸送システムである。申請者が成功した葉肉細胞葉緑体でのピルビン酸輸送分子の同定と同系列の実験において、BASS4と名付けた新規因子を見出している。本研究ではこの新規輸送因子の機能解析を行った。

研究成果

• [雑誌論文] A plastidial sodium-dependent pyruvate transporter (2011)
  • 著者名/発表者名: Furumoto T, Yamaguchi T, Ohshima Y, Nakamura-M, Tsuchida Y, Shimamura M, Ohnishi J, Hata S, Gowik U, Westhoff P, Brautigam A, Weber APM, Izui K
  • 雑誌名: Nature 巻: Vol. 476, No. 7361 号: 7361 ページ: 472-475
  • DOI: 10.1038/nature10250
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification of a plastidial sodium-dependent pyruvate transporter (2011)
  • 著者名/発表者名: Furumoto T., Yamaguchi T., Ohshima-Ichie Y., Nakamura M., Iwata Y., Shimamura M., Ohnishi J., Hata S., Gowik U., Westhoff P., Bräutigam A., Weber A., Izui K.
  • 雑誌名: Nature 巻: 476 号: 3 ページ: 472-475
  • DOI: 10.3390/ijms14035312
  • 査読あり
• [学会発表] Identification of plastidial pyruvate transporter and hypothesis of its transporting mechanism (2013)
  • 著者名/発表者名: Furumoto T.
  • 学会等名: International Workshop of Plant Membrane Biology
  • 発表場所: 倉敷 岡山
  • 年月日: 2013-03-28
• [学会発表] C4植物とC3植物のプラスチドの機能的差から見出された新規因子について (2013)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: 植物生理学会サテライトミィーティング第15回オルガネラワークショップ
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2013-03-20
• [学会発表] identification of plastidial pyruvate transporter and hypothesis of its transporting mechanism (2013)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: International Workshop of Plant Menbrane Biology
  • 発表場所: 岡山県倉敷市
  • 招待講演
• [学会発表] 植物に温度センサーはあるか?-シロイヌナズナとトウモロコシの温度応答から学ぶ (2012)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: 新学術領域テクニカルワークショップ公開セミナー
  • 発表場所: 基礎生物学研究所
  • 年月日: 2012-10-18
• [学会発表] C4回路上の最後の未知因子、ピルビン酸輸送の分子実態の同定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: トランスポーター研究会九州部会
  • 発表場所: 福岡歯科医師会館
  • 年月日: 2012-09-01
• [学会発表] プラスチド局在ナトリウム依存性ピルビン酸輸送体の同定とその後 (2012)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: 日本農薬学会第37回大会「新農薬創生への展望」シンポジウム
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2012-03-15
• [学会発表] プラスチドで機能するナトリウム依存性ピルビン酸輸送体の分子機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: 酵母細胞シンポジウム
  • 発表場所: 広島大学
  • 年月日: 2012-03-09
• [学会発表] 色素体包膜でのピルビン酸の輸送分子機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: ストレス科学研究シンポジウム
  • 発表場所: 岡山大学資源植物科学研究所
  • 年月日: 2012-03-08
• [学会発表] 冬季栽培性植物に認められる温度感受性についてシロイヌナズナから迫る (2011)
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: 第6回ムギ類研究会
  • 発表場所: 木原生物学研究所
  • 年月日: 2011-11-26
• [学会発表] Possible Light Activation Mechanism of the Pyruvate Transporter in C4 Plants (2011)
  • 著者名/発表者名: Tsuyoshi Furumoto
  • 学会等名: Gordon Research Conference
  • 発表場所: Les Diablerets, Switzerland
• [学会発表] A novel C4-metabolism-regulator, CP12-3, functioning for the adapting to light fluctuation
  • 著者名/発表者名: 古本 強
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 富山大学
  • 招待講演
• [学会発表] 葉緑体に局在するSLC10ファミリープロテインBASS2はナトリウム依存性ピルビン酸輸送体である
  • 著者名/発表者名: 古本強
  • 学会等名: トランスポーター研究会
  • 発表場所: 京都市
• [図書] Identication of the sodium-dependent pyruvate transporter located in plastid envelops (Vision for next-generation pesticides)Journal of Pesticide Science 37 (2012)
  • 著者名/発表者名: Furumoto T.
  • 出版者: (査読付)