研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、がん患者の疼痛病態時におけるTRPC3チャネルの機能を解明することである。申請者は、抗がん剤治療時に発症する末梢神経障害に着目し、抗がん剤carboplatin投与による痛覚異常モデル動物を作製し、TRPC3の発現変化とpyrazole-3の鎮痛効果について解析した。その結果、saline投与群と比較しcarboplatin投与群の脊髄後角、並びに脊髄後根神経節のTRPC3発現量に有意な変化は認められなかった。次に、TRPC3拮抗薬pyrazole-3の鎮痛効果を評価したところ、carboplatin投与による痛覚異常を有意に改善した。以上の結果より、carboplatin投与による痛覚異常にはTRPC3の発現増加ではなく活性化が関与することが示唆された。
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