研究課題
若手研究(B)
本研究では、肝細胞癌の進行症例に相当する肝細胞癌転移モデルを用いて、分子標的治療薬の機能と作用機序について検討した。In vitroで分子標的薬sorafenibの投与による肝細胞癌株の細胞増殖抑制効果とアポトーシス誘導が顕著にみられ、リン酸化LYNとFGFR4発現の低下がみられた。In vivoモデルにおいてはsorafenib投与による肝内転移抑制傾向が認められた。Sorafenib投与臨床症例の肝細胞癌検体では、血管内皮障害がみられた。FGFR4, LYNなどは分子標的治療薬sorafenibの治療効果予測因子として有用性が期待でき、これからは臨床検体でさらに検討すべきと考える。
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