研究課題
若手研究(B)
本研究では、末期腎不全患者において生じる薬剤性横紋筋融解症の発症機構の解明を目指した。本研究成果により、末期腎不全患の体内に蓄積した尿毒症物質が、様々な薬剤の解毒に関与する酵素(チトクロームP450)の機能低下を引き起こすことを明らかにした。また、尿毒症物質は、横紋筋融解症を引き起こすスタチン系高脂血症治療薬の横紋筋毒性を増強すること、この増強にメバロン酸及びゲラニルゲラニルピロリン酸の欠乏が関与していることを明らかにした。以上のことから、末期腎不全患者において生じやすいスタチンによる横紋筋融解症の回避には、メバロン酸及びゲラニルゲラニルピロリン酸の補充が有益であることが示唆された。
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