研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、体内時計がアレルギー性喘息の発症または症状発現に果たす役割を解明し、体内時計制御による気管支喘息の予防/治療へのまったく新しいアプローチを提唱することである。異なった感作の時刻で、野生型マウスと時計遺伝子 Clock 変異マウスを用いてアレルギー性喘息モデル作製した結果、野生型マウスで見られる重症度の違いが時計遺伝子 Clock 変異マウスでは消失することを見出した。加えて、野生型マウス由来培養樹状細胞(BMDC)における Toll-like receptor(TLR)4 の発現が体内時計によって制御されることを見出した。これらの結果から、アレルギー性喘息発症に体内時計の関与が認められ、それは樹状細胞の体内時計に制御される TLR4 の発現変動に依存している可能性が示唆された。
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