研究課題
若手研究(B)
本研究では、脳血流の低下によるずり応力の増加により、脳表の軟膜動脈の血管径が増加し、さらに動脈構成細胞である血管内皮細胞、平滑筋細胞の増殖が活性化することを確認した。このように脳軟膜動脈を発達させた状態では脳梗塞発症後の梗塞体積が減少し、強い治療効果が確認された。栄養因子の投与などにより、さらなる動脈新生の促進をはかると、梗塞体積はさらに低下した。また、臨床の脳梗塞例に関しても、動脈新生は中大脳動脈や内頚動脈などの強いずり応力の生じる主幹動脈の強い狭窄、あるいは閉塞により出現し、強い脳保護効果を発揮することを証明した。
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