第4の細胞死TRIADに注目した筋萎縮性側索硬化症治療法の開

• 研究課題/領域番号: 23790992
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 神経内科学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 森本 展年 岡山大学, 岡山大学病院, 助教 (60598556)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: ALS / 筋萎縮性側索硬化症 / TRIAD / 第4の細胞死 / YAPdeltaC / リン酸化p73

研究概要

第4 の細胞死であるTRIADでは細胞死抑制シグナルであるYAPdel taCと細胞死誘導シグナルであるリン酸化p73の発現が拮抗しながらゆっくりとした細胞死が起こることが報告されている。我々はALSモデルマウスの脊髄全角細胞において細胞死を抑制しているタンパク質であるYAPdel t aCの発現が低下し、かつp73のリン酸化の割合が相対的に上昇していることを発見した。このことからALSモデルマウスの運動ニューロン死にYAPdel taCの早期からの減少とp73リン酸化増加が関係している可能性が示唆された。細胞死抑制と誘導のシグナルバランスの調節を標的とした新たなALS治療法の可能性を示した。

研究成果

• [雑誌論文] Frontal dysfunctions of ALS-PBP patients in relation to their bulbar symptoms and rCBF decline. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nobutoshi Morimoto
  • 雑誌名: Journal of the Neurological Sciences 巻: 319(1-2) 号: 1-2 ページ: 96-101
  • DOI: 10.1016/j.jns.2012.04.020
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of mitochondrial transcription factor a overexpression on motor neurons in amyotrophic lateral sclerosis model mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, N., Miyazaki, K., Kurata, T., Ikeda, Y., Matsuura, T., Kang, D., Ide, T., Abe, K.
  • 雑誌名: J Neurosci Res 巻: 90 号: 6 ページ: 1200-12008
  • DOI: 10.1002/jnr.23000
  • 査読あり
• [雑誌論文] Correlation of cerebral spinal fluid pH and HCO3- with disease progression in ALS (2011)
  • 著者名/発表者名: Morimoto K, Nagai M, Obta Y, Miyazaki K, Kurata T, Morimoto M, Murakami T, Takehisa Y, Ikeda Y, Kamiya T, Abe K
  • 雑誌名: J Neurol Sci 巻: 37 号: 1-2 ページ: 74-78
  • DOI: 10.1016/j.jns.2011.05.013
  • 査読あり
• [雑誌論文] Correlation of cerebral spinal fluid pH and HCO3- with disease progression in ALS. (2011)
  • 著者名/発表者名: Morimoto N, Nagai M, Ohta Y, Miyazaki K, Kurata T, Morimoto M, Murakami T
  • 雑誌名: J Neurol Sci. 巻: 37(1-2) ページ: 74-78
  • 査読あり
• [学会発表] 新しい ALS/SCA crossroad mutation Asidan (SCA36) の嚥下障害 (2012)
  • 著者名/発表者名: 第53回神経学会総会(東京) 森本展年、佐藤恒太、宮崎一徳、池田佳生、松浦 徹、阿部康二
  • 学会等名: 第53回神経学会総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 新しいALS/SCA crossroad mutation Asidan (SCA36) の嚥下障害 (2012)
  • 著者名/発表者名: 森本展年
  • 学会等名: 日本神経学会総会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 岡山大学病院 ALS 患者における認知機能、メタボリックシンドロームの検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森本展年、佐藤恒太、倉田智子、池田佳生、松浦 徹、阿部康二
  • 学会等名: 第2回日本血管性認知障害研究会 VAS-COG
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-08-20
• [学会発表] タッチパネル式簡易認知症スクリーニング検査を用いた ALS 患者認知機能の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森本展年、佐藤恒太、倉田智子、池田佳生、松浦 徹、阿部康二
  • 学会等名: 第30回日本認知症学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ALS モデルマウスの脊髄運動ニューロンにおけるα-synuclein、PINK1、DJ-1 の発現について (2011)
  • 著者名/発表者名: 森本展年宮崎一徳 倉田智子 池田佳生 松浦 徹 阿部康二
  • 学会等名: 第52回神経学会総会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] PROTECTIVE EFFECT OF MITOCHONDRIAL TRANSCROPTION FACTOR A OVEREXPRESSION IN ALS MODEL MICE. (2011)
  • 著者名/発表者名: Morimoto N, Miyazaki K, Kurata T, Ide T, Ikeda Y, Matsuura T, Abe K.
  • 学会等名: 5th SFRR-Asia, 8th ASMRM, 11th J-mit, 2011
  • 発表場所: 鹿児島市