研究課題/領域番号 |
23791021
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
羽田 裕亮 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20436463)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 発生・分化 / 遺伝子 / ゲノム / 糖尿病 / 脂肪細胞 / 分化 / エピゲノム / エピジェネティックス / クロマチン / ヒストン / エピジェネティクス |
研究概要 |
本研究では脂肪細胞分化におけるヒストン修飾を中心としたエピジェネティックな転写制御の役割を検討した。各種細胞の脂肪細胞分化・他系統分化・分化刺激におけるPPARγプロモーターにおけるbivalent修飾(H3K4me3+,K27me3+)の変化のChIP(クロマチン免疫沈降法)による検討では、発生初期段階におけるマウスES細胞、胎児線維芽細胞のPPARγのプロモーターにH3K4me3陽性・H3K27me3陽性のbivalentmarkを認めた。胎児線維芽細胞の脂肪細胞分化に伴って転写促進型ヒストン修飾であるH3K4me3は変化しないのに対し、抑制型ヒストン修飾であるH3K27me3が減少した。マウスの白色脂肪組織では成熟した脂肪細胞にはbivalentmarkが認められないのに対し、間質に存在する前駆脂肪細胞においてbivalent修飾が認められ、invivoにおける幹細胞状態において重要な役割を果たす可能性が示唆された。またbivalent修飾に関わるヒストン修飾酵素のノックダウンにより脂肪細胞分化が抑制される事から、脂肪細胞の分化のポテンシャルの維持とその解除にPPARγプロモーターのエピジェネティックな制御が重要であることが示唆された。
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