研究課題
若手研究(B)
本研究ではタンデムマスによるアシルカルニチン分析を用いてセレウス菌感染症患者の脂肪酸代謝についての評価を行い、培養皮膚線維芽細胞を用いた in vitroの検討においてはセレウリドと脂肪酸代謝に及ぼす影響を検討した。患者血液を用いた検討においては、長鎖アシルカルニチンの軽度上昇を認めたものの、特異的な脂肪酸代謝障害を示唆する所見は得られなかった。in vitro における検討ではセレウリドによりグルタル酸尿症 2 型に類似した脂肪酸代謝障害のプロフィールを呈し、濃度依存性に脂肪酸代謝が障害することを明らかにした。セレウリドはミトコンドリア内膜を破壊するといわれており、今回の広範なスペクトラムの脂肪酸代謝障害所見と矛盾しなかった。一方、患者から得られた血液検体の所見は必ずしも広範な脂肪酸代謝障害を示唆するものではなかった。今後はセレウリドの血中濃度や組織特異的濃度についての検討が必要である。
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