研究課題
若手研究(B)
統合失調症と大うつ病性障害について遺伝子関連解析を指標とした解析で、ABCトランスポーター遺伝子ファミリーに焦点を絞った解析を行った。まずABCA1に関して、アミノ酸置換型多型rs2230808 (R1587K)が男性特異的に統合失調症の発症脆弱性、および脳形態と関連するとの内容で論文を発表している。ABCB1(P糖タンパク質)の解析では、健常者との比較において、うつ病患者群ではC3435T (rs1045642) の機能低下型アリルT3435とTT3435遺伝子型の頻度が有意に高かった。これらの結果は、P糖タンパク質の機能低下がうつ病のリスクとなる可能性を示しており、論文として報告した。
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