研究課題
若手研究(B)
マイクロインジェクションによるタンパク導入を行うため、歯髄幹細胞と口腔粘膜上皮幹細胞を細胞シートとして温度応答性培養皿から分離し、コラーゲンゲルを添加し凝固しておいた培養用ディッシュ上で3次元培養を行った。タンパクの注入は積層培養部位を切り出し、オリエンテーションを変えて行った。組織学的検査では、口腔粘膜上皮幹細胞より作製した細胞シートの基底細胞層に細胞の集積が見られ、歯髄幹細胞との間に上皮細胞の侵入様組織像が観察された。当該課題で研究した歯髄幹細胞と口腔粘膜上皮細胞の3次元培養法により、上皮系細胞と間葉系細胞における相互作用が示唆された。