研究概要 |
ヒト末梢血単核球におけるToll-like receptor(TLR)の発現と機能ならびにNatural killer(NK)活性の口腔カンジダ症との関連性ならびに加齢変化について検証した.その結果,加齢に伴いTLRの発現レベルが減少することはなかったが,TLR2とTLR4の機能は減少し,NK活性は低下傾向を示した.55歳以上の年齢層で,非カンジダ症群と口腔カンジダ症群で同様の比較解析を行ったところ,TLRの発現レベルには差は認められなかったが,TLR2とTLR4の機能ならびにNK活性は口腔カンジダ症群で有意に減弱していた.本研究によって,TLR2およびTLR4の機能ならびにNK活性の低下が口腔カンジダ症の発症に重要な役割を果たしていることが示唆された.
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