研究概要 |
本研究は,一般住民に対し胃がん発症リスクのヘリコバクター・ピロリ(Hp)感染と萎縮性胃炎(AG)と生活習慣の関連を検討した。調査は岩木健康増進プロジェクト健診で実施し,H17にHp(+)・AG(-)群(N=41)で,H19にAG(-)群(N=35,維持群)とAG(+)群(N=6,進行群)のH24データを分析した。維持群ではHp菌除菌者が多く,除菌が胃がん発症原因となる胃粘膜萎縮の進行を予防したと思われた。また,2群の生活習慣に差はないが,食事摂取量(牛乳,脂が少ない魚)に有意差が見られた。食事摂取量は過去1か月のデータであるため,今後もその食品を含めた生活習慣とAGの関連の検討が必要である。
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