研究概要 |
第三者(医師)が専門知識を生かして消費者(患者)の代わりに製品を決定する唯一の構造を有する医療用医薬品業界に焦点をあて,医薬品企業の CSR(企業の社会的責任)活動が,(1)その企業が販売する医療用医薬品の売上増加につながるのか, (2)どのような CSR 活動が医薬品企業の価値を向上するのかを解明することを目的とした。544 名の医師を対象とした仮説検証型の実証研究の結果,一定条件下では,CSR 活動が売上向上に寄与する可能性が示唆された。また,価値サービスの提供(疾患領域の情報提供,発展途上国への自社医薬品の提供,学術分野への貢献)が医薬品企業の価値を向上させることが示された。
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