研究課題/領域番号 |
23860017
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近田 拓未 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (20614366)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | トリチウム / 水素 / ブランケット / 薄膜 / 酸化エルビウム / 透過 / リチウム鉛 / 水素透過 |
研究概要 |
核融合炉ブランケットにおいて、トリチウムの透過漏洩は燃料サイクル成立性とトリチウム安全性の観点から最も重要な検討課題の一つである。本研究では、配管等からのトリチウムの透過損失を低減するための技術として、トリチウム不透過性の薄膜を多層化することによる高性能化の検討を行った。これまで多くの精密な透過挙動が得られている酸化エルビウム薄膜を基礎に、酸化エルビウム薄膜上に鉄を蒸着させ複層化した試料について、水素透過挙動および液体リチウム鉛共存性を調べた。水素透過試験においては複層膜の各層が透過挙動に独立に寄与することが明らかになり、ブランケットの要求に応じたトリチウム透過防止膜の設計可能性を示した。液体リチウム鉛共存性試験では、鉄薄膜によって腐食速度が低減されたことから、保護膜による長寿命化の有効性が明らかになった。
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