2名の脳卒中経験者に対し、"いきいきヘルス体操"という肩や頸、股関節等のストレッチを主とした既存の体操プログラムを週1~4回3~4ヶ月間継続的に自宅で行ってもらいその効果を検証した。身体を動かしやすくなっているという自覚と肩関節可動域の拡大や、運動の重要性や楽しみといった運動に対する肯定的なイメージを持ったり、介護者の健康に関する行動変容として自分と脳卒中経験者である夫の健康維持への関心の高まりが見られた。一方で研究者の訪問や介護者である妻の協力なしに参加者が、自分一人で体操するという行動変容は起きなかった。元々運動習慣がないことやデイケアやトレーニングセンターで週2~3回専門家のもと運動をしているという意識があることが関係していると考察できた。
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