研究課題
基盤研究(C)
本研究課題は、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンを事例として、個人支配体制の成立とその変容を検討するものである。現在のプーチン体制に代表されるように、通常の個人独裁にもまして高度に個人主義化された独裁体制はなぜ、どのようにして生まれるのか、国内の政治力学のみならず、国際的要因との関連の中で把握することを試みる。具体的には、高度個人主義化独裁への変容と特質を、1.エリートの人事、2.政策過程、3.国際関係との関連の三つに焦点を当てて分析する。これは比較政治学と国際関係論の垣根を横断する新たな研究課題として、新しい領域を開拓するものである。