研究課題/領域番号 |
23K10225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
長谷川 珠代 福岡大学, 医学部, 准教授 (30363584)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 障害者 / 老い / 老いの準備教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は障害者本人、家族、福祉・医療関係者、互助関係にある一般住民を対象として、インタビュー調査を通した「障害者の老い」に対する認識と現状の把握、それぞれに対する準備教育プログラムの開発、「障害者の老い」に対する認識や制度の国際的な実態把握を遂行する。そして本人、家族、福祉・医療関係者、互助関係にある一般住民が「障害者の老い」を共に考え、障害者と家族が安心して自分らしく年を重ねる生き方を支える地域社会の構築を目指し、障害者の老いに着目した準備教育プログラムの開発を目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、日本の医療の発展と社会体制の充実に伴って、かつては早世と言われた先天的な障害のある人々が青年期、高齢期を迎え、加齢に伴い、より医療や福祉を必要とする状況にあること、さらには今後、ますます、障害者の老いを支える体制の需要は高まることが予測される状況に対応するべく、障害者の加齢変化や高齢期の特徴、支援に関する研究知見を活かした本人、支援者に対する『老いに対する準備』を検討、プログラム開発を行うことを目的とする。 障害者を就労や生活の場で支える福祉職が、老いに伴う身体・心理・社会的変化や死に対する向き合い方に戸惑いや漠然とした不安を抱いている現状について実態調査を行うため、生活支援を行う施設において、管理職より、福祉職や看護職の関わりについて情報収集を行った。 障害者本人に対する調査開始に向けて準備を開始した結果、調査方法等の再検討必要性が示唆された。具体的には、個々人で障害の種類や生活状況、施設利用状況などが大きく異なるため、インタビュー調査による概念分析の困難性が生じた。そのため概念分析を継続するための必須条件の見直しと、新たな調査方法、例えば、複数事例の実態を調査するケーススタディを併せて検討していく必要性を確認できた。 国外における障害者の老いを支える体制や考え方などの実態については、高齢化率の低い地域であり、かつノーマライゼイション、協働的社会の考え方が確立しているオーストラリアにおいて、その現状を把握できるよう調整を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画では本人、家族、医療・福祉関係者、互助関係にある住民に対する「障害者の老い」に対する認識と現状の把握調査を開始する予定であったが、調査開始前の段階の一部対象者への情報収集にとどまっている。また国際的な実態把握については、コーディネーターとの調整段階にとどまっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、「障害者の老い」に対する認識と現状の把握調査を家族、医療・福祉関係者より開始する。本人に対する調査を行うためには研究倫理の側面から調査方法を再検討し、結果の解釈が深まるよう専門的知識が得られる体制の強化を目指す。 国際的な「障害者の老い」に関わる実態把握については、オーストラリアを候補地として研修調整と実施を遂行する。
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