研究課題/領域番号 |
23K14977
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
二野 菜々子 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70869312)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 神経芽腫 / 高リスク神経芽腫 / 微小残存病変 / 末梢血 |
研究開始時の研究の概要 |
高リスク神経芽腫(NB)の再発・再増大は、微小残存病変(MRD)の再活性化によると考えられる。骨髄(BM)検体から播種性腫瘍細胞(DTC)が同定されBM-MRDと予後が相関することが示されているが、末梢血(PB)検体から循環腫瘍細胞(CTC)は同定されずPB-MRDの臨床的意義も不明である。申請者らは、がん幹細胞(CSC)に高発現する7つの神経芽腫関連mRNAをデジタルPCR(ddPCR)で定量するddPCR 7NB-mRNA MRDアッセイを開発し、PB-MRDはBM-MRDと有意に相関する事を示した。本研究では、高リスクNB患者のPB-MRDの動態と臨床的意義を明らかにすることを試みる。
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研究実績の概要 |
高リスク神経芽腫(NB)は、患者の半数以上に再発・再増大が見られ、長期生存率が未だ50%に満たない難治性小児がんである。再発・再増大は、治療中および治療後に体内に残存する微小残存病変(MRD)-腫瘍組織ではがん幹細胞(CSC)、骨髄(BM)では播種性腫瘍細胞(DTC)、末梢血(PB)では循環腫瘍細胞(CTC)、から構成される治療抵抗性の細胞-の再活性化によると考えられる。BM検体からは腫瘍形成能を持ち転移・再発の起源となるDTCが同定され、BM-MRDと予後が相関することが示されているが、PB検体からは転移・再発の起源となるCTCが同定されておらず、PB-MRDの臨床的意義も不明である。これまでに申請者らのグループは、CSCに高発現する7つの神経芽腫関連mRNA(7 NB-mRNAs)をデジタルPCR(ddPCR)で定量するddPCR 7NB-mRNAs MRDアッセイを開発し、BM検体ではBM-MRDが高リスクNB患者の再発・再増大を正確に予測できること、BM検体と同時に採取したPB検体ではPB-MRDとBM-MRDが有意に相関することを明らかにしてきた。そこで本研究では、高リスクNB患者におけるPB-MRDの動態と臨床的意義を明らかにすることを試みる。本年度の本研究では、2例の新規発症高リスクNB患者におけるPB-MRDとBM-MRDの動態を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、高リスクNB患者におけるPB-MRDの動態と臨床的意義を明らかにすることを目指している。これまでに、2例の新規発症高リスクNB患者におけるPB-MRDとBM-MRDの動態を明らかにし、おおむね期待通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
全国の小児がん診療施設に呼びかけて、出来る限り多数の新規発症高リスクNB患者のPBおよびBM検体を収集し、PB-MRDとBM-MRDの動態を検討し、PB-MRDとBM-MRDを組み合わせたMRD評価法の開発を行っていく。
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