研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ウイルス性出血熱と呼ばれる疾患群には、ウイルスの感染を受けた細胞の傷害のみならず全身の血管や様々な臓器の細胞が広範に傷害されるという特徴がある。このような間接的な細胞傷害は感染細胞-活性化した非感染白血球-血管細胞-臓器固有の細胞といった複雑な細胞間相互作用から生じるものと考えられ、シンプルな既存の培養細胞系での再現は困難である。このため、本研究では上記の最小限の細胞群から構成される臓器チップを用いてウイルス性出血熱のモデルを構築すること、構築したモデルから病態解明に資する知見を得ることを目的としている。本課題ではデングウイルスと重症熱性血小板減少症候群ウイルスのモデル化に取り組む。