• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

敗血症性ショックの蘇生における個別化戦略:多施設ランダム化試験とメタアナリシス

研究課題

研究課題/領域番号 23K21518
補助金の研究課題番号 21H03197 (2021-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2021-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

遠藤 彰  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (00648074)

研究分担者 梅村 穣  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 救急診療科, 医長 (20743561)
田上 隆  日本医科大学, 医学部, 准教授 (40626272)
山川 一馬  大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (50597507)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワード敗血症 / 高齢者 / 血圧 / 集中治療 / 敗血症性ショック / 集中治療医学 / 救急医学 / 蘇生 / 循環管理 / 高齢者医療 / 循環動態
研究開始時の研究の概要

敗血症性ショックの国際ガイドラインでは初期蘇生の際の目標平均血圧は65mmHgとされている。一方で、動脈硬化を有する患者では目標血圧をより高めに設定するべきとの議論も存在する。高めの目標血圧の生存利益が示せないのは、昇圧剤として用いるカテコラミンによる不利益が、高い血圧の利益を上回っている可能性も指摘されている。本研究は、健常時血圧が高値でなる65歳以上の敗血症性ショック患者において初期蘇生における目標平均血圧をガイドラインに従った65mmHgとする治療戦略と、より高めの80mmHgとする治療戦略を、カテコラミンの投与量を可及的に制限するようなプロトコルで比較するランダム化比較試験である。

研究実績の概要

本研究は日本救急医学会多施設共同試験特別委員会主導研究であり、正式名称は「高齢敗血症性ショック患者に対する初期血圧管理戦略多施設共同ランダム化比較試験(Optimal Target Blood Pressure in Elderly with Septic Shock (OPTPRESS) trial)」である。(https://www.jaam.jp/jaamoptpress/index.html)65歳以上の敗血症性ショック患者を対象とし、初期蘇生における平均血圧の目標を80mmHgとする介入群と65mmHgとするコントロール群とで転帰を比較する。類似のテーマとしていくつかRCTがあるが、いずれもHigh-targetの有用性を示せなかった。これについては昇圧に用いるNADの有害事象がHigh-targetそのもののbenefitを上回った可能性も指摘されている。本研究は経験的にHigh-targetが有効であろう65歳以上の患者を対象とし、早期からvasopressinを併用いてNADの有害事象を減少させるようなプロトコルで検討するのが特徴的である。普遍的なテーマで今後の世界的な高齢化社会に向けたメッセージ性も強く、結果がnegativeであっても大きなインパクトを有するランダム化比較試験であると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画では2024年7月あたりに症例集積が終了する予定であったが、COVID-19パンデミックなどの影響で症例集積のペースは予定よりも遅れていた。しかし中間解析にて高い目標血圧を目指すことの有効性が示される可能性が低いと判断されたため、2023年12月で患者エントリーは終了した。

今後の研究の推進方策

中間解析にて高い目標血圧を目指すことの有効性が示される可能性が低いと判断されたため、2023年12月で患者エントリーは終了した。最終的に531人のエントリーが得られ、現在データ確定に向けて参加施設への最終問い合わせを行なっている。データ確定しだい論文として結果を公表する。
また類似のRCTを発表している海外の研究グループにコンタクトをとり、individual patient data meta analysisを実施することも検討している。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 高齢者の敗血症性ショックに対する初期蘇生を科学する2023

    • 著者名/発表者名
      遠藤 彰
    • 学会等名
      日本Shock学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi