研究課題/領域番号 |
23K25104
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補助金の研究課題番号 |
22H03850 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
長尾 雅信 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50467065)
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研究分担者 |
徳山 美津恵 関西大学, 総合情報学部, 教授 (80363951)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2025年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | プレイス・ブランディング / 地域ブランド / センス・オブ・プレイス / サスティナビリティ / 地域活性化 / ローカルフォト / ローカルメディア / アクター / 女性の社会進出 / 地域プラットフォーム / 地域ブランディング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,プレイス・ブランディングの観点から,地域の魅力の探索と意味づけの手法について,探究し体系化することを目的とする。本研究では国内外の先端的事例に注目し,その特徴を把握することによりセンス・オブ・プレイスの分類と異同を明らかにする。 グローバル化によって大都市間の競争が活発化する中で,コロナ禍によって地方での体験 や暮らしへのニーズが高まっている。本研究では主に地方都市でのセンス・オブ・プレイスを取り扱い,学術的のみならず地方都市や中山間地域の持続的発展への貢献を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は国内外におけるプレイス・ブランディングの先端的事例に注目し,センス・オブ・プレイスに関わるアクターの展開を調査し,その特徴を把握することによりセンス・オブ・プレイスの分類と異同を明らかにし,その手法を体系化することを目的とする。さらに本研究では,そこにマネジメントの視点を導入し,場所の意味が如何に生成され,人々に普及していくのかを明らかにしていくことにより独自性と創造性を発揮する。 2023年度はローカル・ジン(地域の主体が発行する小冊子)に着目し,秋田市や真鶴町の主体を中心にヒアリング調査を実施した。本調査でつちかわれたネットワークを活かし,学会や研究会でその取り組みを報告して頂き,会場も巻き込んだ形で研究の広報と深化を進めることができた。 さらに,デザイナーや市民によるセンス・オブ・プレイス探索の先端事例である「ローカルフォト・ムーブメント」(以下,ローカルフォト)に着目し,研究発表を実施した。ローカルフォトは,地域の人たちがカメラを手に土地の日常の風景や暮らしに価値を見い出そうとする取り組みであり,まち歩きによる写真撮影会とは一線を画し,社会課題を解決しうるツールであるという認識のもと人々のセンス・オブ・プレイスの探索の能力が磨かれていった。ローカルフォトは移住への効果,地域への愛着や誇りの涵養,地域の創造性の喚起,女性の社会進出といった効果も見受けられ,地域創生の手段としても評価に値するものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究に関わる書籍も出版することができ,研究成果の広報も広く実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本格的なフィールド調査を実施することができ,学会報告も積み重ねることができたことから,研究の遂行にあたって必要なネットワークを築くことができた。これらのネットワークから得られる情報を活用しながら,本研究に関するフィールド調査地,対象を広げ研究の目的達成にむけたさらなる調査を進めていく。特にローカルフォトはセンス・オブ・プレイス探究だけでなく,日本社会が抱える課題(地域創生,女性の社会進出等)に大きく寄与する取り組みであり,2024年度もその取り組みを追いながらセンス・オブ・プレイス探究の多様なあり方を調査していく。同様に各所での発表を重ね,研究成果の発信に努めていく。
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