研究課題
基盤研究(C)
バイオ科学の分野では,老化理論は大きくプログラム説とダメージ説に分かれる.もしプログラム説が正しいければ人間がある年齢限界を超えて生存する確率はゼロである.しかし,ダメージ説が正しければ,確率がゼロではないという意味で,長寿記録は無限に更新されるであろう.そこで本研究では,これら二つの説を検討するために,日本人の100歳以上人口の分析に基づいて寿命分布の限界を推定した.当初,寿命分布の限界値は有限であるが時代とともに変動すると予想し,その変動と医療技術の進歩を含む我々の生活環境の変化との関係を明らかにする計画であった.しかし実際は,寿命限界は時代に依らず男女とも123歳であるという結論を得た.
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