パラレル・プロービングによる演算操作の研究

• 研究課題/領域番号: 24520527
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 英語学
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 富澤 直人 山形大学, 人文学部, 教授 (40227616)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: 素性継承 / パラレルプロービング / フェーズ / 例外的格付与 / 例外的補文選択 / 派生名詞 / 文主語 / 虚辞 / 名詞化構文 / 受動化 / 多根構造 / 移動 / 動詞派生名詞 / 隣接性 / プローブ / 不定詞節

研究成果の概要

統語部門における移動現象の駆動要素をCとv*（すなわちフェーズ主要部）に限定する極小主義仮設のもとで提案されたフェーズ主要部から隣接するT（時制）あるいはV（主動詞）への素性継承のメカニズムは、A移動とAバー移動の二重移動を引き起こす（これを本研究ではパラレルプロービングと呼ぶ）。パラレルプロービングが、節タイプの分類、allege/assure動詞の不定詞補文で発生する例外的格付与現象の説明、動詞由来名詞句を修飾する副詞表現の分布制約の説明、文主語と虚辞itの分布上の相違を説明にあたって有効であることを示し、素性継承の一般性を論じた。

研究成果

• [雑誌論文] Remarks on syntactically derived nominals (2015)
  • 著者名/発表者名: Naoto Tomizawa
  • 雑誌名: Bulletin of Yamagata University (Humanities) 巻: 18.2 ページ: 87-110
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Complement clause selection and exceptional Case-marking (2014)
  • 著者名/発表者名: Naoto TOMIZAWA
  • 雑誌名: JELS: Papers from the 31st conference and from the 6th international spring forum, the English Linguistic Society of Japan 巻: 31 ページ: 207-213
• [雑誌論文] On the lack of reconstruction effects: Interaction of late-adjunction, linearization, and semantic interpretation (2013)
  • 著者名/発表者名: Naoto Tomizawa
  • 雑誌名: Bulletin of Yamagata University (Humanities) 巻: 17 ページ: 47-64
  • 査読あり
• [学会発表] Complement caluse selection and exceptional Case-marking
  • 著者名/発表者名: 富澤 直人
  • 学会等名: 日本英語学会
  • 発表場所: 九州大学