次世代有機デバイスの構築を目指した熱・光・電子多重応答機能分子の開発

• 研究課題/領域番号: 24550037
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 有機化学
• 研究機関: 弘前大学
• 研究代表者: 伊東 俊司 弘前大学, 大学院理工学研究科, 教授 (10213042)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: 有機合成化学 / 有機酸化還元系 / 電気化学 / 液晶相転移 / 光応答機能 / 合成化学 / 酸化還元系 / 相転移

研究成果の概要

本研究課題では、双安定性を有する有機酸化還元系に熱的な刺激による相転移挙動および蛍光挙動を初めとする光応答性機能を付加させることで、次世代有機デバイス材料への展開を目指した熱、光、ならびに電気化学的な3つの応答機能を合わせ持つ熱・光・電子多重応答機能分子の開発とその多重応答機能の解明に向けた検討を進めた。また、電気化学的な応答機能に加えて、熱および光に対する応答機能を併せ持つ良好な多段階酸化還元系の実現に基づき、物質の持つ第2、第3の応答機能により、物質の持つ特定の応答機能の制御を可能とする多重入力、多重出力型応答機能の分子制御技術の開発を目指した。

研究成果

• [雑誌論文] Preparation of a Cyclic Polyphenylene Array for a Zigzag-Type Carbon Nanotube Segment (2015)
  • 著者名/発表者名: R. Sekiguchi, K. Takahashi, J. Kawakami, A. Sakai, H. Ikeda, A. Ishikawa, K. Ohta, and S. Ito
  • 雑誌名: J. Org. Chem. 巻: 80 号: 10 ページ: 5092-5110
  • DOI: 10.1021/acs.joc.5b00485
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Synthesis and Redox Behavior of 1,2-Dihydro-1-oxabenz[a]azulen-2-ones (2014)
  • 著者名/発表者名: S. Ito, S. Yamazaki, S. Kudo, R. Sekiguchi, J. Kawakami, M. Takahashi, T. Matsuhashi, K. Toyota, and N. Morita
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 70 号: 17 ページ: 2796-2803
  • DOI: 10.1016/j.tet.2014.02.073
  • 査読あり
• [雑誌論文] Universality of Molten State of Alkyl Chain in Liquid-Crystalline Mesophases: Smectic E Phase of 6-Alkyl-2-phenylazulene (2013)
  • 著者名/発表者名: T. Adachi, H. Saitoh, Y. Yamamura, M. Hishida, M. Ueda, S. Ito, and K. Saito
  • 雑誌名: Bull. Chem. Soc. Jpn. 巻: 86 号: 9 ページ: 1022-1027
  • DOI: 10.1246/bcsj.20130122
  • NAID: 10031194295
  • 査読あり
• [雑誌論文] Efficient Synthesis and Redox Behavior of a Series of 6-Alkyl-2-phenylazulenes (2013)
  • 著者名/発表者名: Shunji Ito
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 未定 号: 21 ページ: 4259-4269
  • DOI: 10.1016/j.tet.2013.03.084
  • 査読あり
• [雑誌論文] Comprehensive Characterisation of E Phase of 6-Octyl-2-phenylazulene (8PA) (2012)
  • 著者名/発表者名: T. Adachi, Y. Yamamura, M. Sumita, M. Ueda, S. Ito & K. Saito
  • 雑誌名: Liq. Cryst 巻: 39 号: 11 ページ: 1340-1344
  • DOI: 10.1080/02678292.2012.716458
  • 査読あり
• [学会発表] アームチェア型カーボンナノリボン構築への有機合成化学的アプローチ (2015)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・今井佳奈江・柴田菜緒・三浦正義・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 日本化学会第95春季年会(2015)
  • 発表場所: 日本大学理工学部船橋キャンパス
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] 長鎖アルキル基を置換したアズレン誘導体の集積に基づく新規円盤状化合物の合成と物性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中西大地・関口龍太・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 日本化学会第95春季年会(2015)
  • 発表場所: 日本大学理工学部船橋キャンパス
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] 環状ポリフェニレン骨格を有する新規大環状π共役系化合物の光学特性と相転移挙動 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・酒井敦史・池田 浩・石川 彩・太田和親・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 第4回CSJ化学フェスタ2014
  • 発表場所: タワーホール船堀
  • 年月日: 2014-10-14 – 2014-10-16
• [学会発表] 分岐型長鎖アルキル基を置換したアズレン誘導体の合成と円盤状化合物合成への展開 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中西大地・藤原明日香・関口龍太・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 第4回CSJ化学フェスタ2014
  • 発表場所: タワーホール船堀
  • 年月日: 2014-10-14 – 2014-10-16
• [学会発表] アズレン縮環型クマリン及びトリプタンスリン類縁体の合成と性質 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中西大地・藤原明日香・山崎翔平・関口龍太・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 平成26年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 山形大学米沢キャンパス
  • 年月日: 2014-09-20 – 2014-09-21
• [学会発表] 分岐型長鎖アルキル基を置換したアズレン誘導体の合成と円盤状化合物合成への展開 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中西大地・藤原明日香・関口龍太・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 平成26年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 山形大学米沢キャンパス
  • 年月日: 2014-09-20 – 2014-09-21
• [学会発表] ポリフェニレン化合物を経たアームチェア型グラフェンナノリボンの合成研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・柴田菜緒・今井佳奈江・三浦正義・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 平成26年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 山形大学米沢キャンパス
  • 年月日: 2014-09-20 – 2014-09-21
• [学会発表] 特異な光学特性、及び熱的応答性を示す新規環状π共役系化合物の合成 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・酒井敦史・池田 浩・石川 彩・太田和親・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 平成26年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 山形大学米沢キャンパス
  • 年月日: 2014-09-20 – 2014-09-21
• [学会発表] アームチェア型カーボンナノチューブセグメント構築を指向した大環状ポリフェニレン化合物の合成 (2014)
  • 著者名/発表者名: 三浦正義・関口龍太・今井佳奈江・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 平成26年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 山形大学米沢キャンパス
  • 年月日: 2014-09-20 – 2014-09-21
• [学会発表] 環状ポリフェニレン骨格を有する新規大環状π共役系化合物の分光学的特性と相転移挙動 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・酒井敦史・池田 浩・石川 彩・太田和親・川上 淳・伊東俊司
  • 学会等名: 第25回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 東北大学川内キャンパス
  • 年月日: 2014-09-07 – 2014-09-09
• [学会発表] キラル型カーボンナノチューブセグメントのボトムアップ合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成と物性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太、工藤 俊、川上 淳、伊東俊司
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会(2014)
  • 発表場所: 名古屋大学東山キャンパス
• [学会発表] ジグザグ型カーボンナノチューブセグメント構築を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成と物性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太、酒井敦史、池田 浩、川上 淳、伊東俊司
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会(2014)
  • 発表場所: 名古屋大学東山キャンパス
• [学会発表] Synthesis and Properties of Cyclic Polyphenylene Compounds Aimed for the Construction of Zigzag-Type Carbon Nanotube Segment (2013)
  • 著者名/発表者名: R. Sekiguchi, Y. Sakai, G. Watanabe, M. Miura, S. Ito, and J. Kawakami
  • 学会等名: International Symposium for the 70th Anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japan
  • 発表場所: Tohoku University
• [学会発表] Construction of a Straw-like π-Conjugated System Using Hexabenzocoronene (2013)
  • 著者名/発表者名: G. Watanabe, R. Sekiguchi, Y. Sakai, M. Miura, S. Ito, and J. Kawakami
  • 学会等名: International Symposium for the 70th Anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japan
  • 発表場所: Tohoku University
• [学会発表] Synthesis of a Cyclic Acetylene Derivative Aiming for the Construction of an Extended Armchair-Type Carbon Nanotube Segment (2013)
  • 著者名/発表者名: Y. Sakai, R. Sekiguchi, G. Watanabe, M. Miura, S. Ito, and J. Kawakami
  • 学会等名: International Symposium for the 70th Anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japan
  • 発表場所: Tohoku University
• [学会発表] ジグザグ型カーボンナノチューブセグメントのボトムアップ合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成と性質 (2013)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・酒井裕紀・渡邊 岳・三浦正義・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 第24回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 学習院大学目白キャンパス
• [学会発表] 環状ポリフェニレン化合物を経たカーボンナノチューブセグメント構築への合成化学的アプローチ (2013)
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・酒井裕紀・渡邊 岳・三浦正義・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 第3回CSJ化学フェスタ2013
  • 発表場所: タワーホール船堀
• [学会発表] 特異な構造および物性を持ったπ共役系化合物の創出
  • 著者名/発表者名: 伊東俊司
  • 学会等名: 平成24年度化学系学協会東北大会 有機化学コロキウム
  • 発表場所: 秋田大学手形キャンパス
  • 招待講演
• [学会発表] アームチェア型カーボンナノチューブのボトムアップ合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成
  • 著者名/発表者名: 浅井伸太朗・関口龍太・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 平成24年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 秋田大学手形キャンパス
• [学会発表] ストロー状カーボンナノチューブセグメント構築への合成化学的アプローチ
  • 著者名/発表者名: 酒井裕紀・渡邊 岳・浅井伸太朗・関口龍太・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 平成24年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 秋田大学手形キャンパス
• [学会発表] ジグザグ型カーボンナノチューブのボトムアップ合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・浅井伸太朗・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 平成24年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 秋田大学手形キャンパス
• [学会発表] アズレンの特性を利用した熱・電子応答機能分子の合成と性質
  • 著者名/発表者名: 小橋力也・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 平成24年度化学系学協会東北大会
  • 発表場所: 秋田大学手形キャンパス
• [学会発表] カーボンナノチューブセグメントの自在合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成
  • 著者名/発表者名: 浅井伸太朗・関口龍太・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 第23回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 京都テルサ
• [学会発表] アズレンの特性を利用した熱・電子応答機能分子の合成と性質
  • 著者名/発表者名: 小橋力也・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 第23回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 京都テルサ
• [学会発表] カーボンナノチューブセグメントのボトムアップ合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成
  • 著者名/発表者名: 浅井伸太朗・関口龍太・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 第2回CSJ化学フェスタ2012
  • 発表場所: 東京工業大学大岡山キャンパス
• [学会発表] カーボンナノチューブのボトムアップ合成を目指した無置換環状ポリフェニレン化合物の合成と性質
  • 著者名/発表者名: 浅井伸太朗・関口龍太・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会（2013）
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [学会発表] 環状ポリフェニレンを経たジグザグ型カーボンナノチューブセグメント構築への有機合成化学的アプローチ
  • 著者名/発表者名: 関口龍太・浅井伸太朗・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会（2013）
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
• [学会発表] ストロー状カーボンナノチューブセグメントのボトムアップ合成を目指した環状ポリフェニレン化合物の合成と性質
  • 著者名/発表者名: 浅井伸太朗・関口龍太・伊東俊司・川上 淳
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会（2013）
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス