研究課題
基盤研究(C)
切り枝を用いた実験では、樹液流による上方へのCO2輸送が確認され、安定同位体を用いたトレーサ実験から下方より輸送されたCO2の多くが当年枝や葉柄において固定されていることが分かった。樹皮形態の違いによるCO2拡散抵抗の違いが幹表面からのCO2放出に影響している可能性が示され、樹皮剥離実験からも樹皮によるCO2拡散抵抗が確認された。また、ブナ成木における高さ別の幹呼吸速度を樹液流の有無による日中と夜間で比較した結果からは、樹液流に伴うCO2輸送が幹呼吸に及ぼす影響は高さによって異なり、幹呼吸の増加に寄与する箇所と減少に寄与する箇所があることが分かった。
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