研究課題
基盤研究(C)
本研究では、乳酸菌が示す穏やかな免疫活性化能と乳酸菌の細胞膜成分との関係を解明しようとした。一般的な乳酸菌であるLactobacillus brevisとEnterococcus faeciumについて、グリセロ糖脂質を精製し、機器分析によって構造の一部を明らかにした。またペプチドグリカンを抽出し、酵素処理や化学処理で可溶化した。これらの菌体成分について免疫活性を調べたところ、グリセロ糖脂質が示すナチュラルキラーT細胞活性化能は弱かったものの、可溶化ペプチドグリカンは明瞭なサイトカイン産生活性を示した。これらの結果から、免疫活性を示す細胞膜成分の主体はペプチドグリカンであると推定された。
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Eur. J. Immunol.
巻: 43 ページ: 815-825