研究課題
基盤研究(C)
アミラーゼ自己抗体の膵疾患発症における役割を明らかにすべくヒト膵アミラーゼ(AMY)に対応したペプチドを合成し、これらを抗原としてELISA系の改良を試みた。合成ペプチド, P1~P9,でのELISAの結果P7に最も強い反応を認めAMYのC末端付近にエピトープが存在した。P7を抗原としたELISA (P7-ELISA)を用いて種々の膵疾患患者血中の本抗体陽性率を検討した。自己免疫性膵炎および劇症1型糖尿病には高い頻度で検出され既報の結果と一致した。一方、2型糖尿病患者でも16%が陽性であった。P7をマウスに免疫し膵組織を観察したところ、膵外分泌腺, 特に膵島周囲にリンパ球浸潤を認めた。
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