研究課題
基盤研究(C)
本研究では、CD22とCD72を同時に欠損させたマウス(CD22-/-/CD72-/-マウス)を作成し、CD22とCD72の役割について検討した。CD22-/-/CD72-/-マウスでは野生型マウスに比べ末梢血液中における成熟B細胞の数が有意に減少していた。B細胞のturnover 、血清免疫グロブリン濃度、T細胞依存あるいは非依存抗原に対する免疫応答は、それぞれの単独欠損マウスでみられる異常を越えるものではなかった。また、CD22-/-/CD72-/-マウスでは野生型マウスに比べ自己免疫疾患を発症しやすいことはなかった。以上より、CD22とCD72は独立してB細胞を制御していると考えられた。