マクロベジクラー脂肪肝グラフトの脆弱性の原因究明とその対応策

• 研究課題/領域番号: 24591868
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科学一般
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 工藤 篤 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20376734)
• 研究分担者: 田中 真二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30253420)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: microcirculation / 脂肪肝 / 肝動脈 / 肝移植 / 類洞 / 生体内異物解毒 / 解毒機構

研究成果の概要

血流のバランス不均衡は肝移植に於ける病態生理で良く知られている。Macrovesicular 脂肪肝グラフトにおける生体内異物解毒機構において、肝小葉各Zoneにおける類洞の動脈血流調節因子は冷保存虚血再灌流障害の鍵となる可能性があることがわかった。肝動脈の虚血再還流における類洞血流の変化と解剖学的、生理学的、生化学的変化が正常肝と脂肪肝でどう異なるのかを全肝レベルから電子顕微鏡レベルにおいて解析した。Macrovesicular脂肪肝グラフトのロスが起こる病態解明に重要な知見を得た。また非Macrovesicular 脂肪肝において動脈虚血再還流が果たす生理学的な新知見を得た。

研究成果

• [雑誌論文] A simple index to predict liver functional reserve after hepatectomy. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kudo A, Igari T, Kumagai J, Tanaka S, Ban D, Noguchi N, Irie T, Nakamura N, and Shigeki Arii.
  • 雑誌名: Hepato-gastroenterology 巻: 61 ページ: 712-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] Alcohol consumption and recurrence of non-B or non-C hepatocellular carcinoma after hepatectomy: a propensity score analysis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kudo A, Tanaka S, Ban D, Matsumura S, Irie T, Ochiai T, Nakamura N, Arii S, Tanabe M.
  • 雑誌名: J Gastroenterol. 巻: 49 号: 9 ページ: 1352-61
  • DOI: 10.1007/s00535-013-0899-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] 代謝異常と肝発癌 (2014)
  • 著者名/発表者名: 77.伊藤浩光、工藤 篤、松村 聡、伴 大輔、入江 工、落合高徳、中村典明、田中真二、田邉 稔
  • 雑誌名: 日本外科代謝栄養学会雑誌 巻: 48 ページ: 101-105
  • NAID: 130004709643
• [雑誌論文] Mitochondrial metabolism in the noncancerous liver determine the occurrence of hepatocellular carcinoma: a prospective study. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kudo A, Mogushi K, Takayama T, Matsumura S, Ban D, Irie T, Ochiai T, Nakamura N, Tanaka H, Anzai N, Sakamoto M, Tanaka S, Arii S.
  • 雑誌名: J Gastroenterol. 巻: 49 号: 3 ページ: 502-10
  • DOI: 10.1007/s00535-013-0791-4
  • 査読あり
• [雑誌論文] Mixed adenoneuroendocrine carcinoma of the colon progressed rapidly after hepatic rupture: report of a case. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ito H, Kudo A, Matsumura S, Ban D, Irie T, Ochiai T, Nakamura N, Tanaka S, Tanabe M.
  • 雑誌名: Int Surg. 巻: 99 号: 1 ページ: 40-44
  • DOI: 10.9738/intsurg-d-13-00161.1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Morphological and microarray analyses of human hepatocytes from xenogeneic host livers. (2013)
  • 著者名/発表者名: Tateno C, Miya F, Wake K, Kataoka M, Ishida Y, Yamasaki C, Yanagi A, Kakuni M, Wisse E, Verheyen F, Inoue K, Sato K, Kudo A, Arii S, Itamoto T, Asahara T, Tsunoda T, Yoshizato K.
  • 雑誌名: Laboratory investigation 巻: 93 号: 1 ページ: 54-71
  • DOI: 10.1038/labinvest.2012.158
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Importance of Clinical Information in Patients with Gastroenteropancreatic Neuroendocrine Tumor. (2012)
  • 著者名/発表者名: Kudo A, Akashi T, Kumagai J, Ban D, Inokuchi M, Kojima K, Kawano T, Tanaka S, Arii S.
  • 雑誌名: Hepato-gastroenterology. 巻: 59(120) ページ: 2450-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] Prognoses of GEP-NETS with undetermined malignant potentials of their primary sites. (2012)
  • 著者名/発表者名: Kudo A, Ban D, Akashi T, Kumagai J, Aihara A, Inokuchi M, Kojima K, Kawano T, Tanaka S, Arii S.
  • 雑誌名: Hepato-gastroenterology. 巻: 59(118) ページ: 1682-86
  • 査読あり
• [雑誌論文] Decreased Mrp2 transport in severe macrovesicular fatty liver grafts (2012)
  • 著者名/発表者名: Kudo A, Ban D, Aihara A, Irie T, Ochiai T,Nakamura N, Tanaka S, Arii S
  • 雑誌名: Journal of Surgical Research 巻: 78(2) 号: 2 ページ: 915-21
  • DOI: 10.1016/j.jss.2012.04.057
  • 査読あり
• [学会発表] 肝動脈の虚血再還流が類洞血流に及ぼす影響の検討. (2014)
  • 著者名/発表者名: 赤星径一、工藤篤、松村聡、光法雄介、藍原有弘、伴大輔、落合高徳、田中真二、田邉稔.
  • 学会等名: 第２８回肝類洞壁細胞研究会学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2014-12-13
• [学会発表] NBNC肝癌における代謝関連因子の臨床病理学的および分子生物学的解析. (2014)
  • 著者名/発表者名: 松村聡，田中真二，赤星径一，中尾圭介，伊藤浩光，古山貴基，勝田絵里子，松永浩子，三浦智也，伴大輔，落合高徳，入江工，工藤篤，田邉稔.
  • 学会等名: 第22回日本消化器関連学会週間
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2014-10-25
• [学会発表] 消化器癌に対する個別化治療 肝細胞癌の多中心性再発バイオマーカー (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤、田中 真二、高山 忠利、川崎 誠治、國土 典宏、山本 雅一、坂元 亨宇、有井 滋樹、田邉 稔
  • 学会等名: 第69回日本消化器外科学会
  • 発表場所: 郡山
  • 年月日: 2014-07-17
• [学会発表] 術後早期肝不全を予測する因子と必要残肝率の検討. (2014)
  • 著者名/発表者名: 松村聡，三浦智也，工藤篤，松永浩子，伴大輔，落合高徳，入江工，中村典明，田中真二，田邉稔.
  • 学会等名: 第69回日本消化器外科学会総会
  • 発表場所: 郡山
  • 年月日: 2014-07-16
• [学会発表] 肝細胞癌の系統的切除適応を決めるCTC (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 他
  • 学会等名: 第39回日本外科系連合学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-06-19
• [学会発表] 神経内分泌癌肝転移の治療戦略 (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 伴 大輔 松村 聡 他
  • 学会等名: 第26回 日本肝胆膵外科学会
  • 発表場所: 和歌山
  • 年月日: 2014-06-11
• [学会発表] NASHを含む非ウイルス性肝癌における代謝関連因子の臨床病理学的および分子生物学的解析. (2014)
  • 著者名/発表者名: 松村聡，田中真二，赤星径一，中尾圭介，伊藤浩光，古山貴基，勝田絵里子，松永浩子，三浦智也，伴大輔，落合高徳，入江工，工藤篤，田邉稔.
  • 学会等名: 第50回日本肝癌研究会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-06-05
• [学会発表] 肝硬変評価の新手法para-CEIOUS (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 他
  • 学会等名: 第50回日本肝癌研究会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-06-05
• [学会発表] 多中心性再発を規定する因子の網羅的遺伝子解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 他
  • 学会等名: 第50回日本肝臓学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-05-30
• [学会発表] 膵神経内分泌腫瘍の治療戦略における切除の重要性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 伴 大輔 松村 聡 入江 工 他
  • 学会等名: 第26回 日本内分泌外科学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2014-05-23
• [学会発表] 術後肝不全予測因子の検討. (2014)
  • 著者名/発表者名: 古山 貴基, 工藤 篤, 上田 浩樹, 大畠 慶映, 佐藤 拓, 赤星 径一, 中尾 圭介, 伊藤 浩光, 勝田 絵里子, 松永 浩子, 三浦 智也, 松村 聡, 伴 大輔, 落合 高徳, 入江 工, 中村 典明, 田中 真二, 田邉 稔.
  • 学会等名: 第114回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-04-04
• [学会発表] Non-B Non-C肝癌における代謝関連因子の臨床病理学的および分子生物学的解析. (2014)
  • 著者名/発表者名: 赤星 径一, 松村 聡, 田中 真二, 上田 浩樹, 佐藤 拓, 大畠 慶映, 中尾 圭介, 古山 貴基, 勝田 絵里子, 松永 浩子, 伊藤 浩光, 三浦 智也, 伴 大輔, 落合 高徳, 入江 工, 工藤 篤, 中村 典明, 田邉 稔.
  • 学会等名: 第114回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-04-03
• [学会発表] 背景肝における代謝関連遺伝子と肝細胞発癌 (2012)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 茂櫛薫 田中真二
  • 学会等名: 第３９回肝臓学会東部会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 低肝機能かつ進行肝細胞癌に対する治療戦略 (2012)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第24回日本肝胆膵外科学会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 膵神経内分泌腫瘍における臨床情報の重要性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第43回日本膵臓学会大会
  • 発表場所: 山形
• [学会発表] 残肝再発に関与する新たな分子マーカー[OAT2] (2012)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 日本肝癌研究会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] 非B非C肝細胞癌の肝切除術後予後に与える因子の問題点
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 他
  • 学会等名: JDDW2013第17回肝臓学会大会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル高輪
• [学会発表] 非B非C肝細胞癌の肝切除術後予後に与える因子の問題点
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 他
  • 学会等名: 第49回日本肝癌研究会
  • 発表場所: 京王プラザホテル
• [学会発表] ミトコンドリア代謝が 肝細胞癌再発を決定する
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 他
  • 学会等名: 日本外科代謝栄養学会 第50回学術集会
  • 発表場所: 一橋講堂
• [学会発表] ハイビジョン動画解析で見えてきた肝類洞微小循環の生理学
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤
  • 学会等名: 日本腹部造影エコー・ドプラ診断研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] 前区域切除の術前シミュレーションの現状と 術中ソナゾイドを用いた ナビゲーションサージャリーの展望
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第１１２回日本外科学会総会
  • 発表場所: 幕張
• [学会発表] 低肝機能、高度進行肝細胞癌に対する手術適応拡大の試み
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第48回日本肝臓学会総会
  • 発表場所: 石川
• [学会発表] 低肝機能で進行肝細胞癌に対する積極的切除のための新基準の設立
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第67回日本消化器外科学会総会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] 肝前区域、内側区域に対する術前、術中３Dシミュレーションの工夫
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: JDDW
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] 背景肝のメタボリック症候群関連遺伝子と肝細胞癌のde novo発癌
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第２３回消化器癌発生学会総会
  • 発表場所: 鳴門
• [学会発表] 背景肝のミトコンドリア代謝と肝細胞癌多中心性発生の関係,
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 田中真二 他
  • 学会等名: 第26回類洞壁細胞研究会学術集会
  • 発表場所: 山口
• [図書] 肝胆膵 特集／肝胆膵疾患の「予後」の変遷 II 膵疾患 ６．膵内分泌腫瘍の予後 (2013)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 有井滋樹
  • 総ページ数: 10
  • 出版者: アークメディア
• [図書] 消化器外科 ２０１２年４月臨時増刊号の特集：術前・術後管理必携 テーマ（８）「術後肝障害」 (2012)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 有井滋樹
  • 総ページ数: 4
  • 出版者: へるす出版
• [図書] 手術 達人が教える肝胆膵高度技能専門医手術－コツとピットフォール 肝区域切除―Glisson一括法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 工藤 篤 有井滋樹
  • 総ページ数: 10
  • 出版者: 金原出版