研究課題
基盤研究(C)
近年の生殖医療技術をめぐって生じている倫理学的議論において用いられる「生命」概念には、個体を超えた連続性や全体性を強調する側面と、「かけがえのない生命」のように個体の唯一性を強調する側面があり、相互に緊張関係をもっている。本研究では、この後者に特に着目し、人々が抱く「人格同一性」の概念を明らかにすべく、ロングフル・ライフ訴訟や動物愛護運動の言説などの素材について分析した。その結果、まだ生まれていない子どものような対象について、いかなる意味でも未だ存在しない対象として扱う態度と、あたかもすでに生まれて存在しているかのように扱う態度が混在していることがわかった。
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明治学院大学社会学・社会福祉学研究
巻: 142 ページ: 127-142
巻: 142 ページ: 85-103