海洋無脊椎動物共生微生物系のケミカルバイオロジー

• 研究課題/領域番号: 24651246
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生物分子科学
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 中尾 洋一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60282696)
• 研究分担者: 木村 忠信 (木村 信忠) 独立行政法人産業技術総合研究所, プロセス研究部門, 主任研究員 (30344162)
• 研究期間 (年度): 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2012年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
• キーワード: 共生 / 海洋天然化合物 / 海綿 / 生合成 / シグナル / メタゲノム

研究概要

海洋無脊椎動物はユニークな化合物の宝庫であり、これらの化合物の多くが、海洋無脊椎動物に共生している微生物由来であることが明らかとなってきた。そこで本研究では、マーカーとなる海洋天然化合物calyculin Aとそれらを含む海綿Discodermia calyxの共生微生物の分離・同定を試み、calyculin Aを含む微生物画分の濃縮に成功し、ついで、この微生物濃縮画分からゲノムDNAを抽出してメタゲノムシーケンス解析を行った。この結果、本画分に含まれる主要な微生物の同定・ゲノムDNAマッピングを行い、ポリケチド合成酵素の遺伝子群について13個のコンティグを確認した。

研究成果

• [雑誌論文] Stereochemical analysis and cytotoxicity of kulokekahilide-2 and its analogues (2013)
  • 著者名/発表者名: Umehara, M. ; Negishi, T. ; Maehara, Y. ; Nakao, Y. ; Kimura, J.
  • 雑誌名: Tetrahedron 巻: 69 ページ: 3045-3053
  • 査読あり
• [雑誌論文] Preliminary Structure-Activity Relationship on Theonellasterol, a New Chemotype of FXR Antagonist, from the Marine Sponge (2012)
  • 著者名/発表者名: Sepe, V. ; Ummarino, R. ; D'Auria, M. V. ; Taglialatela-Scafati, O. ; D'Amore, C. ; Renga, B. ; Nakao, Y. ; Fusetani, N. ; Fiorucci, S. ; Zampella, A. ; Marino, S. ; Chini, M. ; Bifulco, G.
  • 雑誌名: Theonella swinhoei Mar. Drugs 巻: 10 ページ: 2448-2466
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cristaxenicin A, an antiprotozoal xenicane diterpenoid from the deep sea gorgonian (2012)
  • 著者名/発表者名: Ishigami, S.-T. ; Goto, Y. ; Inoue, N. ; Kawazu, S.-I. ; Matsumoto, Y. ; Imahara, Y. ; Tarumi, M. ; Nakai, H. ; Fusetani, N. ; Nakao, Y.
  • 雑誌名: Acanthoprimnoa cristata J. Org. Chem. 巻: 77 ページ: 10962-10966
  • 査読あり
• [雑誌論文] Structure-related cytotoxic activity of derivatives from kulokekahilide-2, a cyclodepsipeptide in Hawaiian marine mollusk (2012)
  • 著者名/発表者名: Umehara, M.; Negishi, T.;Tashiro, T.; Nakao, Y.; Kimura, J.
  • 雑誌名: Bioorg. Med. Chem. Lett. 巻: 22 ページ: 7422-7425
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cristaxenicin A, an antiprotozoal xenicane diterpenoid from the deep sea gorgonian Acanthoprimnoa cristata (2012)
  • 著者名/発表者名: Ishigami, S.-T.
  • 雑誌名: J. Org. Chem. 巻: 77 ページ: 10962-10966
  • 査読あり
• [雑誌論文] Preliminary Structure-Activity Relationship on Theonellasterol, a New Chemotype of FXR Antagonist, from the Marine Sponge Theonella swinhoei (2012)
  • 著者名/発表者名: Sepe, V.
  • 雑誌名: Mar. Drugs 巻: 10 ページ: 2448-2466
  • 査読あり
• [学会発表] 海綿由来のSIRT3阻害活性化合物の探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 戸町祐輝、中尾洋一、伊藤昭博、吉田稔
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀・立命館大学
  • 年月日: 2013-03-25
• [学会発表] Shinannthrene Aの立体化学研究と生物活性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 町田光史、岡本真由美、清水功雄、中尾洋一
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀・立命館大学
  • 年月日: 2013-03-25
• [学会発表] 海綿動物由来の多剤耐性緑膿菌に対する抗菌活性物質の探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉野哲哉、中尾洋一、切替照雄
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀・立命館大学
  • 年月日: 2013-03-25
• [学会発表] 抗リーシュマニア活性物質、ciliatamide類似体の合成と構造活性相関の検討(2) (2013)
  • 著者名/発表者名: 梅原将洋、秋山将太、山崎正稔、中尾洋一、松本芳嗣、三條場千寿、長田康孝、木村純二
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀・立命館大学
  • 年月日: 2013-03-22
• [学会発表] Kulokekahilide-2およびその類似体の構造活性相関と細胞毒性評価 (2013)
  • 著者名/発表者名: 梅原将洋、柳生左京、久保ちなみ、根岸隆之、中尾洋一、木村純二
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀・立命館大学
  • 年月日: 2013-03-22
• [学会発表] 蛍光プローブを用いたFGFシグナル検出メカニズムの解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 杉山結香、田中順子、石上進太郎、吉野哲哉、伊藤彰英、中尾洋一、三輪佳宏
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] ヒストンメチル化を検出する新規蛍光プローブの開発および生細胞内におけるヒストンメチル化の動態解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鈴木律裕、佐々木和樹、伊藤明博、高木基樹、新家一男、中尾洋一、吉田稔
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 海洋生物由来のヒストン修飾制御剤探索法の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜納惟斗、林陽子、木村宏、中尾洋一
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 海綿Discodermia calyx共生微生物のメタゲノム解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 町田光史、木村信忠、山副敦司、勝又啓史、細山哲、藤田信之、佐々木哲彦、中尾洋一
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Anti-parasitic agents from marine organisms (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakao, Y.
  • 学会等名: Asian Natural Products and Chemical Biology
  • 発表場所: 中国杭州
• [学会発表] 海綿Discodermia calyx共生微生物のメタゲノム解析
  • 著者名/発表者名: 町田光史
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 海洋生物由来のヒストン修飾制御剤探索法の開発
  • 著者名/発表者名: 喜納惟斗
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] ヒストンメチル化を検出する新規蛍光プローブの開発および生細胞内におけるヒストンメチル化の動態解析
  • 著者名/発表者名: 鈴木律裕
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 海綿動物由来の多剤耐性緑膿菌に対する抗菌活性物質の探索
  • 著者名/発表者名: 吉野哲哉
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀
• [学会発表] Shinannthrene Aの立体化学研究と生物活性
  • 著者名/発表者名: 町田光史
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀
• [学会発表] 海綿由来のSIRT3阻害活性化合物の探索
  • 著者名/発表者名: 戸町祐輝
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 滋賀
• [学会発表] Anti-parasitic agents from marine organisms
  • 著者名/発表者名: Nakao, Y.
  • 学会等名: Asian Natural Products and Chemical Biology
  • 発表場所: 中国・杭州
  • 招待講演
• [図書] Enzyme Inhibitors from Maine Invertebrates, In Marine Natural Products Handbook, Springer, Vol.2 (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakao, Y.; Fusetani, N.
• [図書] Enzyme Inhibitors from Maine Invertebrates, In Marine Natural Products Handbook (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakao, Y.
  • 総ページ数: 85
  • 出版者: Springer
• [産業財産権] 環状デプシペプチドの新規使用方法 (2012)
  • 発明者名: 中尾洋一、前島寛、土井隆行、山下潤、魚崎英毅、福島弘之
  • 権利者名: 学校法人早稲田大学、国立大学法人東北大学、国立大学法人京都大学
  • 産業財産権番号: 2012-193433
  • 出願年月日: 2012-09-03