研究課題
挑戦的萌芽研究
境界要素法は、時間領域の(=非定常の)波動問題に対して高精度な数値解法であるが、その膨大な計算量が欠点である。本研究はこの欠点を根本的に解決するための高速多重極法型の高速アルゴリズムを提案し、非定常波動問題に対する高速境界要素法を開発した。具体的には、二体相互作用を表わす関数を多項式近似によって変数分離表現するアイディア(これはブラックボックス高速多重極法に由来する)を、3次元スカラー波動方程式の時間依存グリーン関数に適用し、関数補間に基づく時間領域高速多重極法を構成した。その定式化に基づいて計算プログラムを作成し、数値実験を通じて、提案する高速解法の妥当性を検証した。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (6件)
Journal of Computational Physics
巻: Vol. 258 ページ: 809-832
10.1016/j.jcp.2013.11.008
SIAM Journal on Scientific Computing
巻: Vol.36(1) 号: 1 ページ: C66-C93
10.1137/130915662