コピー数多型(CNP)は遺伝子多型の一つであり、数千から数万塩基にわたるDNA領域のコピー数に個人差があるというものである。このCNPは精神疾患を含めた様々な病気との関連が報告されている。これまでに膵がんとの関係についてはほとんど報告されていないため、この関係について検討した。Array comparative genomic hybridizationを用いて膵がん感受性CNP候補領域を探索した。膵がん感受性CNPは10カ所存在し、当該CNP出現頻度は膵がん患者で55-70%であったのに対して、コントロール群では0-7%であった。このCNPを調べることで、膵がんになりやすさを予測できる可能性が示唆された。
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