研究概要 |
内臓脂肪蓄積型肥満による心房細動の発症メカニズムとして心房に対する容量および圧負荷に伴うリモデリング・交感神経の活性化・組織の炎症などの様々な因子の影響が考えられ、本研究は、高脂肪食肥満モデルでは心房細動の誘発率と誘発時間が有意に延長し、心房の有効不応期が有意に短縮され、血清中・内臓脂肪中のアディポサイトカイン、カルシウム調節因子であるp-CAMKII, p-SERCA, p-RYR,が高脂肪食肥満モデル有意に増加しており、高脂肪食肥満モデルは、カルシウムハンドリングの変化が、メタボリックシンドロームでAFを促進する催不整脈性基質の形成に関与している可能性があることを確認した。
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