アディポネクチン受容体の抗動脈硬化作用メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 24790908
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 岩部 美紀 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70392529)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2012年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: アディポネクチン / アディポネクチン受容体 / 動脈硬化 / マクロファージ / 血管

研究概要

わが国で死因の上位を占める心血管疾患の主要な原因であるメタボリックシンドローム・2型糖尿病は、激増しており、その主因が肥満に伴うアディポネクチン/アディポネクチン受容体（AdipoR）シグナルの作用低下であることを明らかにしてきた。一方で、アディポネクチンは血管において抗動脈硬化作用を有するが、その作用におけるAdipoRの意義及びその詳細なメカニズムについては、明らかとなっていない。本研究課題では、動脈硬化発症に重要な組織である血管内皮およびマクロファージにおけるアディポネクチン／AdipoRの細胞内シグナルを明らかにし、AdipoRの抗動脈硬化作用メカニズムを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Adiponectin receptors : A review of their structure, function and how they work (2014)
  • 著者名/発表者名: Yamauchi T, Iwabu M, Okada-Iwabu M, Kadowaki T
  • 雑誌名: Best Pract Res Clin Endocrinol Metab 巻: 1 ページ: 15-23
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adiponectin and its receptors: Implications for obesity-associated diseases and longevity (2014)
  • 著者名/発表者名: Kadowaki T, Yamauchi T, Okada-Iwabu M, Iwabu M
  • 雑誌名: Lancet Diabetes Endocrinol. 巻: 2 号: 1 ページ: 8-9
  • DOI: 10.1016/s2213-8587(13)70120-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adiponectin receptors: A review of their structure, function and how they work (2014)
  • 著者名/発表者名: Yamauchi T, Iwabu M, Okada-Iwabu M, Kadowaki T
  • 雑誌名: Best Pract. Res. Clin. Endocrinol. Metab. 巻: 28 号: 1 ページ: 15-23
  • DOI: 10.1016/j.beem.2013.09.003
  • 査読あり
• [雑誌論文] A small-molecule AdipoR agonist for type 2 diabetes and short life in obesity. (2013)
  • 著者名/発表者名: Okada-Iwabu M, Yamauchi T, Iwabu M, Honma T, Hamagami K, Matsuda K, Yamaguchi M, Tanabe H, Kimura-Someya T, Shirouzu M, Ogata H, Tokuyama K, Ueki K, Nagano T, Tanaka A, Yokoyama S and Kadowaki T.
  • 雑誌名: Nature 巻: 503 号: 7477 ページ: 493-499
  • DOI: 10.1038/nature12656
  • 査読あり
• [雑誌論文] Monocyte chemoattractant protein-1 (MCP-1) deficiency enhances alternatively activated M2 macrophages and ameliorates insulin resistance and fatty liver in lipoatrophic diabetic A-ZIP transgenic mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Nio Y, Yamauchi T, Iwabu M, Okada-Iwabu M, Ueki K, Kadowaki T
  • 雑誌名: Diabetologia 巻: 55 号: 12 ページ: 3350-3358
  • DOI: 10.1007/s00125-012-2710-2
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression Levels of Adiponectin Receptors are Decreased in Human Endometrial Adenocarcinoma Tissues (2012)
  • 著者名/発表者名: Yamauchi N, Takazawa Y, Maeda D, Hibiya T, Tanaka M, Iwabu M, Okada-Iwabu M, Yamauchi T, Kadowaki T, Fukayama M
  • 雑誌名: Int J Gynecol Pathol 巻: 31 号: 4 ページ: 352-357
  • DOI: 10.1097/pgp.0b013e3182469583
  • 査読あり
• [雑誌論文] A single-nucleotide polymorphism in ANK1 is associated with susceptibility to type 2 diabetes in Japanese populations. (2012)
  • 著者名/発表者名: Imamura M, Maeda S, Yamauchi T, Hara K, Yasuda K,..., Okada-Iwabu M, Iwabu M, Shojima N,..., Nakamura Y, Kadowaki T
  • 雑誌名: Human Molecular Genetics 巻: 21 号: 13 ページ: 3042-3049
  • DOI: 10.1093/hmg/dds113
  • 査読あり
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み (2014)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第28回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
  • 発表場所: 宮崎
  • 年月日: 2014-02-14
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀
  • 学会等名: 第3回Metabolism Scientific Forum
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-12-21
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 窪田 直人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第34回日本肥満学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-10-12
• [学会発表] 動脈硬化におけるアディポネクチン/アディポネクチン受容体の役割 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第21回日本血管生物医学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2013-09-28
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第12回生体機能研究会
  • 発表場所: 群馬
  • 年月日: 2013-07-27
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第31回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 大分
  • 年月日: 2013-07-12
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における病態生理的意義の解明と治療への応用の可能性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 窪田 直人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第31回日本肥満症治療学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-06-28
• [学会発表] AdipoR1 in Hematopoietic Cells via Anti-Inflammation and AdipoR2 in Endothelial Cells via PPARgamma/SOD Play the Protective Roles against Cardiovascular Diseases in vivo (2013)
  • 著者名/発表者名: MIKI OKADA-IWABU, TOSHIMASA YAMAUCHI, MASATO IWABU, TETSUYA KUBOTA, NAOTO KUBOTA, TAKASHI KADOWAKI
  • 学会等名: American Diabetes Association, 73th Scientific Sessions
  • 発表場所: Chicago, IL, USA
  • 年月日: 2013-06-23
• [学会発表] アディポネクチン受容体活性化経路の糖尿病治療への応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第56回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2013-05-18
• [学会発表] アディポネクチン受容体活性化経路の糖尿病治療薬開発への応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第86回日本内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2013-04-25
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 窪田 直人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第33回日本肥満学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-10-11
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした健康長寿薬開発の試み (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀
  • 学会等名: 第18回アディポサイエンスシンポジウム
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2012-08-24
• [学会発表] AdipoR1 in Macrophages and AdipoR2 in Endothelial Cells via PPARgamma/SOD Play the Protective Roles against Atherosclerosis In Vivo (2012)
  • 著者名/発表者名: MIKI OKADA-IWABU, TOSHIMASA YAMAUCHI, MASATO IWABU, TETSUYA KUBOTA, NAOTO KUBOTA, KOHJIRO UEKI, TAKASHI KADOWAKI
  • 学会等名: American Diabetes Association, 72th Scientific Sessions
  • 発表場所: Philadelphia, PA, USA
  • 年月日: 2012-06-10
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 窪田 直人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第55回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-05-17
• [学会発表] アディポネクチン受容体の動脈硬化における病態生理的意義の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 岩部 真人, 窪田 直人, 門脇 孝
  • 学会等名: 第85回日本内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2012-04-21
• [学会発表] アディポネクチン受容体の動脈硬化における病態生理的意義の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
  • 学会等名: 第85回 日本内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] アディポネクチン受容体の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
  • 学会等名: 第55回 日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
  • 学会等名: 第33回 日本肥満学会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] アディポネクチン受容体活性化経路の糖尿病治療薬開発への応用
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
  • 学会等名: 第86回日本内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] アディポネクチン受容体活性化経路の糖尿病治療への応用
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
  • 学会等名: 第56回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 熊本
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における病態生理的意義の解明と治療への応用の可能性
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
  • 学会等名: 第31回日本肥満症治療学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
  • 学会等名: 第31回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 大分県由布市
  • 招待講演
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
  • 学会等名: 第12回生体機能研究会
  • 発表場所: 群馬
  • 招待講演
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした健康長寿薬開発の試み
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀
  • 学会等名: 第18回アディポサイエンスシンポジウム
  • 発表場所: 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] 動脈硬化におけるアディポネクチン/アディポネクチン受容体の役割
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
  • 学会等名: 第21回日本血管生物医学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] アディポネクチン経路の動脈硬化における生理的・病態生理的意義の解明
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、窪田 直人、門脇 孝
  • 学会等名: 第34回日本肥満学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀
  • 学会等名: 第3回Metabolism Scientific Forum
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] アディポネクチン受容体をターゲットにした糖尿病治療薬開発の試み
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀、山内 敏正、岩部 真人、門脇 孝
  • 学会等名: 第28回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会
  • 発表場所: 宮崎
• [図書] 内分泌・糖尿病・代謝内科・【機能性食品と健康長寿】 トマト・ナスに含まれるオスモチンのメタボリックシンドローム・糖尿病に対する作用36巻4号 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 出版者: (有)科学評論社
• [図書] 【機能性食品と健康長寿】 トマト・ナスに含まれるオスモチンのメタボリックシンドローム・糖尿病に対する作用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 総ページ数: 4
  • 出版者: 科学評論社
• [図書] 日本臨床・分子標的薬【分子標的薬-がんから他疾患までの治癒をめざして-】 基礎研究 疾患領域別分子標的薬の基礎研究 メタボリックシンドローム・肥満の分子標的薬研究70巻増刊8 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 出版者: (株)日本臨牀社
• [図書] 月刊糖尿病・【糖尿病合併症の成因と薬物療法】 合併症の成因を標的とした薬物療法の開発 アディポネクチン受容体アゴニスト4巻8号 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 出版者: (株)医学出版
• [図書] 日本臨床・最新臨床糖尿病学(上)【最新臨床糖尿病学 上-糖尿病学の最新動向-】 糖尿病の予防・管理・治療 糖尿病薬物療法 糖尿病治療薬 薬理作用・適応・副作用など 新規糖尿病治療薬開発の現状と今後の展開食品機能性成分 オスモチン70巻増刊3 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 出版者: (株)日本臨床社
• [図書] ホルモンと臨床【栄養素摂取と生活習慣病】 最近の話題から オスモチンと糖代謝 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 総ページ数: 4
  • 出版者: (有)医学の世界社
• [図書] 日本臨床【分子標的薬-がんから他疾患までの治癒をめざして-】 基礎研究 疾患領域別分子標的薬の基礎研究 メタボリックシンドローム・肥満の分子標的薬研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: (株)日本臨牀社
• [図書] (株)医学出版 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: 月刊糖尿病【糖尿病合併症の成因と薬物療法】 合併症の成因を標的とした薬物療法の開発 アディポネクチン受容体アゴニスト
• [図書] 日本臨床【最新臨床糖尿病学 上-糖尿病学の最新動向-】 糖尿病の予防・管理・治療 糖尿病薬物療法 糖尿病治療薬 薬理作用・適応・副作用など 新規糖尿病治療薬開発の現状と今後の展開 食品機能性成分 オスモチン (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 総ページ数: 4
  • 出版者: (株)日本臨床社
• [図書] ホルモンと臨床・【栄養素摂取と生活習慣病】 最近の話題から オスモチンと糖代謝59巻8号 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩部 美紀, 山内 敏正, 門脇 孝
  • 出版者: (有)医学の世界社