研究概要 |
CINCA症候群は乳児期早期に発症する重症の自己炎症症候群である。一方、慢性炎症は動脈硬化のリスク因子のひとつとされ,今回CINCA症候群の小児3例(5,7,15歳)における動脈硬化の評価を行った。IMT, stiffness parameter β, baPWVは3例中3例で,ABIは2例で異常値であり,動脈硬化の指標はは各種炎症パラメータと相関し、年齢の高い症例ほど重症である傾向がみられた.1年後の経時的評価では、動脈硬化の指標に増悪はなかった。CINCA症候群では若年から動脈硬化のリスクが高く、経年的に増悪することが示唆された.抗IL-1療法は、動脈硬化の進展を抑制する可能性が示された。
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