研究課題
若手研究(B)
肝細胞癌において、肝特異性MRI造影剤Gd-EOB-DTPAはトランスポーターOATP8により細胞に取り込まれる。肝細胞癌ではOATP8の発現低下によりGd-EOB-DTPA造影MRI肝細胞相で通常低信号を示すが、10-15%の頻度でOATP8の発現が亢進し高信号を示す一群が存在する。我々はこのような信号強度の差が特定の分子病理学的背景を有するsubtypeの違いを反映していると推測し、その生物学的特徴の比較検討を行った。その結果、高信号肝癌は低信号肝癌と比較して悪性度が低く予後良好な一群であり、マーカー発現パターンより成熟肝細胞に近い性質を有するsubtypeである可能性が示された。
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