研究課題
若手研究(B)
今回我々は、胆管上皮マーカーであるCK19に着目し、CK19陽性細胞が癌幹細胞の性質を持つかどうかを検討した。まず、CK19プロモーター下に蛍光蛋白EGFPを発現するプラスミドベクターを作成。これをヒト肝細胞癌細胞株に遺伝子導入した後、CK19陽性細胞及び陰性細胞をFACSにて単離し解析した。次に、CK19陽性細胞を免疫不全マウスに移植するとCK19陽性及び陰性細胞からなる腫瘍を高頻度で形成した。以上より、CK19陽性細胞が癌幹細胞の性質を有していることを示した。また、当施設で手術を施行した肝細胞癌手術検体に免疫染色を行い、CK19発現は術後早期再発の独立予後予測因子であることが判明した。
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Cell Transplant
巻: 21(11) 号: 11 ページ: 2351-62
10.3727/096368912x636957