研究課題
若手研究(B)
本研究では炎症による発癌の機序とマイクロRNAの関わりを明らかにすることを試みた。210例の胃癌手術切除検体におけるCDX2とp53発現に着目して、その染色性や臨床病理学的因子との相関を検討した。CDX2の発現陰性例(109例)は、患者の予後不良性と有意に相関した。これらCDX2陰性例は、p53の発現が陰性の未分化型胃癌が多かった。つまり、p53変異が認められない症例では、IL-6/STAT3パスウェイがその下流のmiR-181bを介してCDX2の発現を抑制することとp53/miR-34aパスウェイを抑制することで癌化に関与することが示唆された。
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