研究課題
若手研究(B)
MCT1はユビキタスに発現する膜輸送タンパク質で、解糖系の最終産物であるピルビン酸をミトコンドリアに取り込みATPを産生する。マウス初代培養骨芽細胞および筋芽細胞株C2C12細胞をBMP2で刺激する骨芽細胞分化誘導系において、siRNAによるMCT1発現抑制は骨芽細胞分化マーカーであるアルカリホスファターゼの発現を低下させた。また、C2C12細胞においてBMPシグナル伝達経路であるSmadの活性化がMCT1 siRNAによって抑制された。以上の結果から、MCT1には膜輸送のみならず遺伝子発現調節とそれに基づく細胞分化の制御という、新しい機能があることが明らかとなった。
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