研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、神経(歯髄)が露出した歯を保存する手段として、露出した神経に炭酸ガスレーザー照射を利用した場合の有効性を検討することである。研究に理解と同意を得た研究対象者17名(性別:男性2名、女性15名、年齢:18~33歳)の計28歯について、歯の一部を削り、歯髄を露出した。露出した神経にレーザーを照射した後、歯の神経を保護する処置(直接覆髄法)を行った。その後、6が月および12か月間経過観察を行った。観察期間中に軽度の知覚過敏症状を訴えた症例が4例あったが、抜髄(神経を取る)となる症例は無かった。抜去歯のエックス線写真では、特に12か月経過症例で明らかな第三象牙質の形成を認めた。