インターロイキン－１９のⅣ型アレルギー炎症発症メカニズムにおける新規調節機能

• 研究課題/領域番号: 25292174
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 獣医学
• 研究機関: 大阪府立大学
• 研究代表者: 東 泰孝 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (50298816)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円); 2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円); 2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2014年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2013年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
• キーワード: 皮膚炎 / Th17応答 / IL-19 / T細胞 / 炎症 / CHS / アレルギー / サイトカイン / DTH

研究成果の概要

IL-19はIL-10ファミリーに分類されるサイトカインである。Ⅳ型アレルギー炎症モデルである接触型過敏症を作製し、IL-19の機能的役割を検討した。IL-19遺伝子欠損マウス（KO）および野生型マウス（WT）の腹部に0.5% DNFB 25 uLを塗布した。5日後、耳介に0.1% DNFB 10 uLを塗布した。IL-19KOはWTと比べて耳介腫脹が増大した。また、HE染色によってもIL-19KOはWTよりも浮腫の増大ならびに炎症性細胞浸潤の顕著な増加など、炎症の明らかな悪化が認められた。以上の結果より、IL-19は抗原特異的なT細胞応答に対して重要な機能的役割を担う可能性が示唆される。

研究成果

• [雑誌論文] The Role of Interleukin-19 in Contact Hypersensitivity (2018)
  • 著者名/発表者名: Fujimoto Y, Fujita T, Kuramoto N, Kuwamura M, Izawa T, Nishiyama K, Yoshida N, Nakajima H, Takeuchi T, Azuma YT.
  • 雑誌名: Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ ＆ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ Ｂｕｌｌｅｔｉｎ 巻: 41 号: 2 ページ: 182-189
  • DOI: 10.1248/bpb.b17-00594
  • NAID: 130006329250
  • ISSN: 0918-6158, 1347-5215
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [学会発表] Interleukin-19 contributes to T cell-mediated contact hypersensitivity (2018)
  • 著者名/発表者名: Yasuyuki Fujimoto, Hidemitsu Nakajima, Tadayoshi Takeuchi, and Yasu-Taka Azuma
  • 学会等名: 18th World Congress of Basic and Clinical Pharmacology (WCP2018)
  • 国際学会
• [学会発表] アレルギー性皮膚炎におけるIL-19を介した新規調節機構の解明． (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤本泰之、東 泰孝、中嶋秀満、竹内正吉
  • 学会等名: 第160回日本獣医学会学術集会
• [学会発表] 接触型過敏症におけるIL-19の機能的役割． (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤本泰之，東 泰孝，中嶋秀満，竹内正吉
  • 学会等名: 第158回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 北里大学（十和田市、青森県）
  • 年月日: 2015-09-08
• [学会発表] Role of IL-19 in T cell-mediated immune responses. (2014)
  • 著者名/発表者名: 東 泰孝、松尾有希子、中嶋秀満、竹内正吉
  • 学会等名: 第87回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 仙台市