研究課題
基盤研究(B)
脾臓の器官形成に必須の転写因子であるTlx1の発現を指標にして脾臓間葉系細胞について解析した結果、Tlx1発現細胞は脾臓の中心動脈周囲の血管周皮細胞ならびに濾胞周囲の赤脾髄領域に局在し、線維性細網細胞、濾胞樹状細胞、辺縁帯細網細胞などの成熟間葉系細胞とは異なり、CD140αやCD105などの骨髄間葉系幹細胞と類似した表現型を示すことを明らかにした。さらに、本細胞は、in vitroの培養系で脂肪細胞、骨芽細胞ならびに軟骨細胞へ分化するだけでなく、生体において脾臓を構成する殆どの成熟間葉系細胞に分化する能力を有することから、脾臓独自の間葉系前駆細胞であることが示唆された。
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