気候・エネルギー政策の日独比較：地方と中央の政策形成の相互作用とアクターの理念

• 研究課題/領域番号: 25340143
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境政策・環境社会システム
• 研究機関: 新潟県立大学
• 研究代表者: 渡辺 理絵 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (80360775)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: エネルギー政策 / 政策過程論 / 比較政治 / アクターの理念 / アクターの利害 / 気候エネルギー政策 / 重層的ガバナンス / アクター / 政治学

研究成果の概要

現地での聞き取り調査、議会や政府委員会の議事録、政策文書、先行研究に基づいて、気候エネルギー政策形成における中央政治と地方政治の相互作用を、中央と地方を規律する制度およびアクターの立ち位置、利害、理念に焦点を当てて分析。明らかになった点は、１）ドイツでは、一部の原発立地州（社会民主党政権州）が、連邦に先駆けて、原発の段階的廃止の方針を打ち出した、２）これらの州は、バイエルン州がイニシアティブを発揮し、連邦で制定された電力引取法を活用しながら、再エネ（風力）導入を促進した、３）原発立地市町村の立ち位置は州とは異なった、４）日本では、特に原発再稼働について地方と中央の立ち位置に乖離があるなど。

研究成果

• [雑誌論文] 欧州排出量取引制度：制度の「転換」・「自己強化」とアクターの理念 (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 雑誌名: 環境経済政策研究 巻: 9巻1号 ページ: 39-43
  • NAID: 130005156891
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Japan (2015)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, Rie
  • 雑誌名: Yearbook of International Environmental Law 2014 巻: 25 号: 1 ページ: 425-31
  • DOI: 10.1093/yiel/yvv038
  • 国際共著
• [雑誌論文] Nuclear Policy Change in Japan after Fukushima under the government of the Democratic Party of Japan - Crisis and Policy Change (2014)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, Rie
  • 雑誌名: Economic Studies 巻: 64(2) ページ: 123-130
• [雑誌論文] Japan (2014)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, Rie
  • 雑誌名: Yearbook of International Environmental Law 巻: Volume 24 号: 1 ページ: 449-457
  • DOI: 10.1093/yiel/yvu040
• [雑誌論文] Japan (2013)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, Rie
  • 雑誌名: Yearbook of International Environmental Law 巻: Volume 23, 2012 号: 1 ページ: 451-65
  • DOI: 10.1093/yiel/yvt038
• [学会発表] パラダイム転換のメカニズムとアクターの理念変化：日本とドイツの気候エネルギー政策転換（1987年～2012年）を事例として (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 学会等名: 早稲田大学グローバルガバナンス研究所・東北大学東北アジア研究センター
  • 発表場所: 東京、早稲田大学
  • 年月日: 2016-03-28
  • 招待講演
• [学会発表] A Comparative Analysis of Climate and Energy Beliefs of Actors between Germany and Japan (2015)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, Rie
  • 学会等名: Energy in modern Japan, Vereinigung fuer sozialwissenschaftliche Japanforschung
  • 発表場所: Leibzig, Leibzig Universitaet
  • 年月日: 2015-11-20
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] エネルギー政策における中央政治と地方政治の相互作用 - シュターデ市を事例として - (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 学会等名: 環境経済政策学会第20回大会
  • 発表場所: 京都、京都大学
  • 年月日: 2015-09-18
• [学会発表] 日独気候エネルギー政策転換とアクターの理念 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 学会等名: 環境法政策学会第19回学術大会
  • 発表場所: 草加、獨協大学
  • 年月日: 2015-06-13
• [学会発表] The impact of Fukushima accident on the Relationship of Local and Ｎａｔional Politics - The Case of Re-commissioning of Kashiwazaki-Kariwa Nuclear Power Plant (2015)
  • 著者名/発表者名: Watanabe Rie
  • 学会等名: Energy Transitions around the World organized by the project "Helmholtz Alliance ENERGY-TRANS" of the Free University of Berlin
  • 発表場所: Berlin, Germany
  • 年月日: 2015-03-04 – 2015-03-05
• [学会発表] 福島事故以降の日本の原子力政策過程の分析―危機が理念・利害に及ぼす影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 学会等名: 環境経済政策学会2013年大会
  • 発表場所: 神戸大学
• [学会発表] Nuclear Policy Changes in Japan after Fukushima, Salzburg 2013 – Climate Policy Strategies and Energy Transition (2013)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, Rie
  • 学会等名: Reform Group Meeting
  • 発表場所: Salzburg, Austria
• [図書] 日本とドイツの気候エネルギー政策転換－パラダイム転換のメカニズム (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 総ページ数: 400
  • 出版者: 有信堂
• [図書] 日独気候エネルギー政策の比較研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 渡邉理絵
  • 総ページ数: 368
  • 出版者: 有信堂