植物性食品のヘテロサイクリックアミンに対する体内で示す真の抗変異原性の評価

• 研究課題/領域番号: 25350153
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 名城大学
• 研究代表者: 小原 章裕 名城大学, 農学部, 教授 (20194615)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 抗変異原性成分 / Nostoc属 / 消化酵素 / 加熱処理 / 活性発現メカニズム / 抗変異原性 / Ames test / 消化酵素処理 / ヘテロサイクリックアミン類 / 直接発ガン物質 / 抗血管新生 / 微細藻類 / ヘテロサイクリックアミン

研究成果の概要

日本人の死亡原因の第一位を占めているガンは，食品中の機能性成分により予防可能であるという知見が多く報告されている。しかし機能性成分を含む食品類は，実際の食生活では加熱処理，更には消化酵素などの作用を受ける事になる。本研究では，それら作用によって活性が変化するかについて検討した。
タンパク質を多く含む食品を加熱した際に，発ガン物質が生成されたが，活性がある食品を一緒に添加すると生成は抑えられた。また，活性を示す素材を消化酵素処理しても活性に変化はなかった。それら活性成分は発ガン物質に作用していることも予想できた。活性を持った食品は実際の食生活でも効果を示すことが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 春日井サボテンに含まれる生理活性の検索 (2015)
  • 著者名/発表者名: 能勢充彦，氏田稔，高谷芳明，湊健一郎，日坂真輔，堀池愛一，小原章裕
  • 雑誌名: 名城大学総合研究所総合学術研究論集 巻: 14 ページ: 1-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] Inhibition of browning and catecholase activity of Pholiota microspora under low temperature conditions (2014)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichiro Minato, Rie Isoshima, Chizuru Abe and Akihiro Ohara
  • 雑誌名: Mushroom Science and Biotechnology 巻: 22 ページ: 101-106
  • NAID: 110009872484
  • 査読あり
• [雑誌論文] 食用キノコ「タモギタケ」のミクログリア細胞MG6における抗炎症作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 湊健一郎，小原章裕
  • 雑誌名: 名城大学総合研究所 総合学術研究論文集 巻: 13 ページ: 41-50
  • NAID: 40020207691
  • 査読あり
• [雑誌論文] Safety evaluation of Grifola Gargal, an edible basidiomycete from Chile (2014)
  • 著者名/発表者名: Etsuko Harada, Toshihiro Morizono, Ken-ichiro Minato, Akihiro Ohara and Takeo Hasegawa
  • 雑誌名: Mushroom Science and Biotechonology 巻: 22
  • NAID: 110009863114
  • 査読あり
• [学会発表] 微細藻類，Nostoc属の抗発ガン性について (2016)
  • 著者名/発表者名: 小原章裕，和仁麻依佳，川村磨史，山口裕司，竹中裕行，湊健一郎
  • 学会等名: （公社）日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] The anticarcinogenicity of microalgae, Nostoc genus (2015)
  • 著者名/発表者名: Akihiro Ohara, Mafumi Kawamura, Yuji Yamaguchi, Hiroyuki Takenaka and Ken-ichiro Minato
  • 学会等名: 12th Asian Conress of Nutrition
  • 発表場所: Yokohama
  • 年月日: 2015-05-14
  • 国際学会
• [学会発表] 豚肉を用いた調理条件の違いによるヘテロサイクリックアミン類生成量の違い (2015)
  • 著者名/発表者名: 代田翔子，湊健一郎，小原章裕
  • 学会等名: 第15回 家政学関連院生・学生研究発表会
  • 発表場所: 金城学院大学(愛知県，名古屋市）
  • 年月日: 2015-02-21
• [学会発表] Nostoc属の示す抗変異原性に対する消化液処理による影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川村磨史、湊健一郎、山口裕司、竹中裕行、小原章裕
  • 学会等名: 日本農芸化学会2014年度大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 焼き魚中の変異原物質の分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川合浩太朗，福本晴菜，湊健一郎，小原章裕
  • 学会等名: 日本家政学会中部支部平成25年度院生・学生研究発表会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] Nostoc属の示す抗変異原活性の消化酵素処理による活性の消長について (2013)
  • 著者名/発表者名: 川村磨史，湊健一郎，梅 琳，山口裕司，竹中裕行，小原章裕
  • 学会等名: 日本食品科学工学会中部支部平成25年度大会
  • 発表場所: 三重
• [産業財産権] サボテン抽出エキス、このエキスを含む保健食品等及び医薬 (2014)
  • 発明者名: 小原章裕，能勢充彦
  • 権利者名: 春日井商工会議所
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2014-085283
  • 出願年月日: 2014-04-17